2013 Fiscal Year Research-status Report
画素統計量の相関に基づく汎用・簡易・高速画像検索方式・電子透かし方式と実験的検証
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24560466
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤村 誠 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30229041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 幸祐 金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (00324096)
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Keywords | マルチメディア / 電子透かし / 画像検索 |
Research Abstract |
(1) 画像検索技術のブレークスルーの提案:平成24年度に検討した画像検索に用いる画像特徴量に関する要素技術を踏まえ、実用に即した画像検索法を検討した。前段階探索においてLPBヒストグラムを用いた輝度変換攻撃画像検出法およびJPEG圧縮攻撃画像の検出精度の向上方法等について提案した。画像検索方式については、ソフトウエアによるプロトタイプを試作し、検索対象画像の抽出率等の特性を測定し、静止画像検索技術として実用に供し得ることを確認した。 (2) 画像検索アルゴリズムのブレークスルーの提案:想定する違法コピー画像として、画像のサイズ変更、回転、輝度変換、圧縮を施した画像を想定した画像検索のための要素技術について比較検討を平成24年度に行った。この結果および上記の検討結果を踏まえ、画像の拡大・縮小、回転、輝度変換、圧縮画像に対応できる画像検索アルゴリズムを検討し、ソフトウエアによるプロトタイプを試作した。 (3) 電子透かし技術のブレークスルーの提案:平成24年度に検討したSeam Carvingを用いた電子透かしの要素技術を踏まえ、埋め込み後の画質向上のためROI(Region of Interesting)の導入について検討した。また、Seam Carving技術により削除・追加するラインの画素位置の制御および周波数領域へ透かし情報を埋め込む従来方式との併用などの方法によるユーザ管理方式を検討し、ソフトウエアによるプロトタイプを試作した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究計画である電子透かし検索における画像検索技術・アルゴリズムのブレークスルーの提案および電子透かし技術のブレークスルーの提案について以下のような成果が得られた。 (1) 画像検索技術・アルゴリズムのブレークスルーの提案:前年度における要素技術の検討結果を踏まえ、新たにLBPヒストグラムを用いた輝度変換攻撃に対する検索アルゴリズムを提案し、ソフトウェアによるプロトタイプの試作を行った。当該アルゴリズムについて,シミュレーションによる評価を行い、その性能について学会発表を行なった。これにより従来の拡大・縮小、回転、圧縮攻撃への対応に加えて、輝度変換攻撃画像への対応が可能となった。 (2)電子透かし技術のブレークスルーの提案:Seam Carving をベースとして透かしを埋め込む電子透かし方式について、ソフトウェアによるプロトタイプを試作し、性能評価を行った。その方式と性能評価の結果について学会発表を行った。また、電子透かし方式の動画像への適用についても現在検討中である。 以上より,研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
(1) 画像検索技術および画像検索アルゴリズムのブレークスルーの提案:画像検索の精度および速度の向上のため前段探索のパラメータの検討を行う。また、平成25年度の成果をまとめ学会発表および論文投稿を行う予定である。加えて、動画像に対する検索技術、アルゴリズムについても検討する予定である。 (2) 電子透かし技術のブレークスルーの提案:動画像に適用した電子透かし方式をブラッシュアップする。また、平成25年度の成果をまとめ学会発表および論文投稿を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・電子透かし技術のブレークスルーの提案 国際会議や国内での学会発表等での費用が想定以上にかかり、主観評価実験を行うには十分な金額を確保できなったため、平成25年度は予備実験的な評価実験のみ行った。このため、約3万円を残すこととなった。 ・電子透かし技術のブレークスルーの提案 平成26年度分の研究費と合わせて謝金予算を確保し、主観評価実験を実施する予定である。
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Research Products
(3 results)