2014 Fiscal Year Research-status Report
ジオメトリー論に基づく環境共生型社会基盤整備の計画手法と合意形成手法に関する研究
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24560653
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
柴田 久 福岡大学, 工学部, 教授 (40352083)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ジオメトリー / 環境共生 / 社会基盤整備 / 合意形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.環境共生型都市基盤整備の手法とプロセスに関する事例検討 地方都市の活性化事業ならびに共生保安林整備事業を事例として、環境共生型都市基盤整備の手法とプロセスのあり方、要点等について考察を行った。本研究成果は平成26年度土木学会西部支部研究発表会(2015年3月7日(土)琉球大学)にて「白紙撤回された市街地活性化事業の再計画と合意形成プロセスに関する実践的考察-大分県佐伯市大手前地区の開発基本計画を事例として-」、「共生保安林整備事業における遊歩道設計の景観検討プロセスに関する考察-佐賀県鳥栖市朝日山を事例として-」、「旧小石原小学校の利活用を目指した住民参加による地域活性化計画の策定プロセス」の3編として発表した。 2.地方都市における緑景観の保全と活性化への可能性に関する調査分析 地方都市における地域環境資源として、民有地における緑の保全を基軸に、地域への愛着や観光促進に向けた課題、活性化への可能性について考察した。特に長崎県松浦市の高生垣を具体事例として調査分析、考察を行った。本調査分析結果については、第10回土木学会景観・デザイン研究発表会(平成26年12月5日~7日)にて「地方中小都市の民有地における緑景観の保全に関する実践的考察-長崎県松浦市の高生垣(ひゃーし)を事例として-」と題し、発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実践的な事例検証など、本研究にかかる調査・分析結果の蓄積ならびにそれら成果に対する考察は順調であったものの、環境共生型社会基盤の計画手法に関する総合的な考察にまでは至っていない状況といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
上記、環境共生型社会基盤整備の計画手法に関する総合的な考察と知見の整理について、本年度を最終年とし、とりまとめていく予定である。
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Causes of Carryover |
発展途上国の社会基盤整備として、分析対象地コロンビア・マニサレス市の最新状況を視察予定であったが、現地における整備事業(サンホセ・プロジェクト)の進捗が芳しくなく、視察時期を再考するに至ったため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プロジェクトの進捗を考慮しつつ、コロンビア・マニサレス市への視察経費に充てることとしたい。なお当該地への現地視察が十分な成果を見込めないと判断された場合、他の適切な分析対象地への視察経費もしくは研究成果の学会発表のための経費に充てる予定である。
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Research Products
(4 results)