2013 Fiscal Year Research-status Report
子供一人あたりの食品(給食)摂取による内部被ばく線量評価
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24561052
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Research Institution | Japan Chemical Analysis Center |
Principal Investigator |
太田 智子 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (60601797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 右修 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (10544372)
越川 昌義 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (10627037)
岸本 武士 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (20544430)
小島 健治 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (20627038)
松田 秀夫 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (60627040)
大平 智章 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (70627041)
樫原 陽子 公益財団法人日本分析センター, その他部局等, 研究員 (80627042)
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Keywords | 子供 / 給食 / 内部被ばく線量 |
Research Abstract |
福島第一原子力発電所の事故以来、国民の食品の放射能汚染に対する不安は高まっている。とりわけ、子供への影響を懸念する声が高い。本研究では、子供の食生活に直結する給食中の放射能濃度について調査し、給食摂取による内部被ばく線量評価を行うことを目的とする。その際、人工放射性核種(ストロンチウム90、放射性セシウム、プルトニウム239+240)のみならず、自然放射性核種(ウラン238、トリウム232、ラジウム226、鉛210、ポロニウム210)についても調査研究を行うことにより、内部被ばくに関する総合的な知見を得ることを目指す。また、試料採取方法に陰膳方式を採用することにより、実際の食生活に即した研究成果が得られ、国民への分かりやすい情報提供を目指す。 平成25年度は主に試料の採取を実施した。協力保育園(11園:北海道、山形県、宮城県、福島県、東京都、神奈川県、石川県、大阪府、高知県、福岡県)と協力小学校(2校:福島県、千葉県)から調理済みの給食(牛乳を含む)を採取した。給食の採取は四半期ごとに1回(第1期間:平成25年1月から3月、第2期間:平成25年4月から6月、第3期間:平成25年7月から9月、第4期間:平成25年10月から12月)、年4回行った。1試料あたりの試料量は10kg程度である(数名分×5日分を混合)。 平成25年度は、全期間分の試料の採取(計52試料)、前処理(灰化)が終了した。また、第1期間分の試料について鉛210以外の放射性核種の分析が終了した。また、得られた第1期間分のデータ(鉛210を除く)を用いて、暫定的に預託実効線量を算出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度については給食採取の協力機関の交渉が難航したため研究の進捗が予定より遅れたが、平成25年度についてはおおむね順調に進展している。 平成25年度は、試料(給食)の採取(計52試料:13保育園・小学校から年4回給食を採取)、前処理(灰化)が終了した。また、第1期間分の試料について鉛210以外の放射性核種の分析が終了した。また、得られた第1期間分のデータ(鉛210を除く)を用いて、暫定的に預託実効線量を算出した。試料は11都道府県(北海道、宮城、山形、福島、東京、千葉、神奈川、石川、大阪、高知、福岡)の保育園(11園)と小学校(2校)から採取した。データの季節変動も考慮し、試料は四半期ごとに1回採取した(第1期間:平成25年1月から3月、第2期間:平成25年4月から6月、第3期間:平成25年7月から9月、第4期間:平成25年10月から12月)。各採取期間内において、数名分の調理済みの給食(牛乳を含む)を5日間採取し混合したものを1試料とした。1試料あたり25~30食分で試料量は10kg程度である。全試料の前処理(混合→乾燥→灰化→ふるい)は終了した。また、第1期間分の試料について鉛210以外の放射性核種の分析が終了した。さらに、得られた第1期間分のデータ(鉛210を除く)を用いて、暫定的に預託実効線量を算出した。 研究がおおむね順調に進んでいる最大の理由は、各保育園・小学校殿のご協力のお蔭である。給食の採取計画に基づき採取手順に従い、確実に給食の採取をして頂けた。試料の採取はデータの信頼性においても要となる部分である。本研究においては確実に試料採取を実施することができた。 第1期間分の試料については鉛210以外の核種の分析が終了した。鉛210については、ポロニウム210との系統分析を行うので、ポロニウム210の分析を実施してから6か月以上経過してから分析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度はすべての試料(52試料)の分析(ストロンチウム90、放射性セシウム、プルトニウム239+240、ウラン238、トリウム232、ラジウム226、鉛210、ポロニウム210)を完了させる。すべてのデータが揃うのは、平成26年11月頃の予定である。データが揃い次第、給食摂取による内部被ばく線量評価を行う。内部被ばく線量評価は保育園と小学校のそれぞれについて行う(保育園と小学校では用いる実効線量係数が異なるため)。内部被ばく線量評価にあたっては、人工放射性核種からの寄与と自然放射性核種からの寄与とを比較、過去の調査との比較、調理前の食品の放射能濃度から算出した実効線量との比較など、国民への分かりやすい情報提供ができるよう検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
給食採取にご協力頂いた保育園(11園)と小学校(2校)への研究協力謝金を平成26年度に支払うため。 給食採取にご協力頂いた保育園(11園)と小学校(2校)への研究謝金の支払いを行う。 平成26年度は最終年度なため、研究発表・論文の投稿等の国民への情報発信を行う際に使用する。
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Research Products
(2 results)