2013 Fiscal Year Research-status Report
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24580288
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
伏屋 玲子 独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所, 主任研究員 (40373469)
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Keywords | クルマエビ / 1×1交配 / 飼育水温 / 閉鎖循環 |
Research Abstract |
昨年度作成した家系では,18℃区のサンプルデータがなかったため,今年度新たに飼育試験を行った.閉鎖循環系飼育を行うため外部フィルターまたは泡沫分離装置を取り付け,陸上水槽(FRP水槽)の底質に浜砂を敷き,エアレーションを入れ設置した.しかし,現環境では交尾する機会が非常に少なく,1×1家系の再生産に時間がかかった.水温はほぼ常温としたが,夏季に30℃を超える場合は26-28℃になるようにクーラーを設定し,冬季も10℃以下または10℃台の場合は2,3日で徐々に加温し,24℃に設定して卵巣を成熟させ,採卵を行った.生残率はそれぞれの試験および温度区によって異なるが,30℃,24℃では成長した.しかし,18℃では幼生の変態が遅れ,稚エビに変態できないまま全滅することが明らかになったため,低温区を18℃から20℃に変更し,家系作成を行うこととした. 前年度作成したクルマエビ家系の親および子供個体からフェノール・クロロホルム法またはDNA抽出キットを用いてゲノムDNAを抽出した.今年度作成した家系についても低水温区の性比結果が出次第ゲノムDNAを抽出する.クルマエビの既存のマーカーを用いて解析を始め,平行して新しくAFLPマーカーを開発するため,キットを用いて解析中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は研究協力者の在籍する大学において,改築作業が行われたたため,予定していた解析をあまり行うことができなかったが,サンプルの準備はできているので最終年度の解析で成果が得られる予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
性比の偏りがなく水温による性転換を起こしていないと思われる遺伝的形態的雌の個体と,性比の偏りがあり水温による性転換を起こしていると思われる遺伝的には雌だが形態的には雄のマーカー選抜を行う. 性比のコントロールおよび全雌生産の可能性について検討する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は研究協力者の施設にて解析を行う予定であったが,大学の改装に伴い実験室が使用できなかったため,解析用物品購入および旅費の使用を控え,次年度に繰り越すことにした. 今年度できなかった解析を次年度行うため,繰り越した予算を使用する.
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Research Products
(4 results)