2014 Fiscal Year Annual Research Report
魚類コラーゲンの架橋形成機構の解明ー各LH分子種の水酸化作用部位と発現特性の解明
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24580306
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
横山 芳博 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 教授 (90291814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細井 公富 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 講師 (70410967)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コラーゲン / リジルヒドロキシラーゼ / 架橋 |
Outline of Annual Research Achievements |
魚類コラーゲンの架橋形成機構を明らかにすることおよび化学的不安定性の解明を目標とし、コイ 、マアナゴ、トラフグ およびヒラメ の組織を用いて各LH分子種 (LH1、2および3) mRNA発現量およびコラーゲンの酢酸溶解性を明らかにし、その相互関係の解明を試みた。 各魚種におけるLH1および2のmRNA発現解析を行った。定量的リアルタイムPCRの結果、全ての魚種 (アナゴ、トラフグおよびコイ) の組織 (普通筋および皮) において、LH1およびLH2 mRNAの発現が確認された。アナゴLH1およびLH2のmRNA発現量は、普通筋に対して皮で有意に少なかった。また、トラフグLH1およびLH2のmRNA発現量は、普通筋に対して皮で有意に少なかった。コイLH2の発現量については、普通筋に対して皮において有意に少なかったが、一方でLH1については有意な差が認められなかった。 さらに、コラーゲン含有率および酢酸溶解率を求めた。アナゴの普通筋を除く実験に供した全ての魚種の組織について、ASCに対してISCのコラーゲン含有率が低かった。また、アナゴ、コイおよびヒラメの普通筋由来コラーゲンの酢酸溶解率は、魚種間に顕著な差がみられたが、一方で、皮由来コラーゲンの酢酸溶解率は、魚種間に有意な差が認められなかった。ヒラメは、普通筋に対して皮由来コラーゲンの酢酸溶解率が低かったが、一方で、アナゴおよびコイは、普通筋に対して皮の方が高かった。 これらの結果より、コラーゲンの酢酸溶解率が低い組織において、LH2の発現量が低いことが明らかとなった。従って、LH2のmRNA発現量の違いが組織コラーゲンの酢酸溶解率の変化に関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)