2012 Fiscal Year Research-status Report
慢性骨盤痛症候群における肥満細胞の意義および病態解明
Project/Area Number |
24590721
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
松本 成史 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10288912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 和純 旭川医科大学, 医学部, 助教 (70596303)
西川 祐司 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90208166)
柿崎 秀宏 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10241324)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 慢性骨盤痛症候群 / 肥満細胞 |
Research Abstract |
間質性膀胱炎(IC)と慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)を中心とする慢性骨盤痛症候群における肥満細胞の意義および病態解明を進めべく、研究に着手した。急性拘束ストレスが膀胱におけるCRHやUcnの放出を誘導し、直接、またはsubstance PやNTを介して間接的に膀胱肥満細胞を活性化し、ヒスタミン、トリプターゼ等の即時性メディエーターの放出による血管透過性亢進と、サイトカイン等の炎症惹起物質の発現を誘導しているという仮説をに基づき、まずラットにおいて急性拘束ストレスと膀胱内CRH/Ucn投与による膀胱への炎症波及の効果を検討する目的で、マウスに膀胱瘻(留置カテーテル)を用いて、膀胱機能がどのように変化するかを検討を開始。コントロールと肥満細胞欠損マウスの両群の膀胱機能測定を実施したが、マウスの膀胱内圧測定で安定したデータを得るのに、手技的に難しく、まだ十分なデータを得るには至っていない。 一方、慢性骨盤痛症候群の一つであるCPモデルとして、ラットを用いた非細菌性前立腺炎(nonbacterial prostatitis; NBP)モデルを作製し、膀胱機能変化の変化を検討したところ、。ラットNBPモデルは、当然前立腺には炎症を認めるが、膀胱には炎症は認めず 膀胱重量、膀胱機能等には、変化を認めなかった。慢性骨盤痛症候群を応用した様々なラットモデルの検討は進展しており、肥満細胞ノックアウトマウスの膀胱機能の検討と同時進行していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの膀胱内圧測定が安定して取得出来ず、本研究の概要である肥満細胞の意義について、ノックアウトとの差異等を検討するまでに至っていない。しかし、他の慢性骨盤痛症候群モデルとしてのラットを用いた非細菌性前立腺炎モデルでの膀胱機能の検討は進展しており、学会発表している。今後、このラットを用いた非細菌性前立腺炎モデルを応用した様々なモデルラットでの成果を発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスの膀胱内圧測定等の膀胱機能の評価が出来るように手技的に安定させ、ノックアウトマウスとの差異を検討し、まず、肥満細胞の存在の有無の意義を検討する。そのうえで、尿中のヒスタミン、肥満細胞特異的プロテアーゼ、IL-6などの濃度を測定するとともに、膀胱の血管透過性亢進を99Technetium-gluceptateの血管外浸出で評価する予定である。ラットを用いた非細菌性前立腺炎を応用した性ホルモンによるラットCP/CPPSモデルでの膀胱機能の検討も同時に進展させる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物購入資金とin vivoとvitroの研究におけるランニングコストが中心である。その他の実験装置等は既に充足されているため、研究を邁進するのみである。
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Research Products
(1 results)