2012 Fiscal Year Research-status Report
血圧、血糖へのビスファチン、RBP4、レプチン、アディポネクチンの縦断的影響評価
Project/Area Number |
24590784
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
能川 和浩 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00612194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 美幸 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術職員 (70571355)
諏訪園 靖 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90302546)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アディポカイン / 共分散解析 / 疫学 |
Research Abstract |
メタボリック症候群の概念の背景にある内臓脂肪の蓄積に関しては、脂肪細胞は単に過剰エネルギーを蓄積するだけの組織と考えられてきたが、脂肪細胞から分泌される生理活性物質であるアディポカインが、肥満に伴うインスリン抵抗性に影響することが解明されつつあり、メタボリック症候群の病態を明らかにする上で重要視されてきている。アディポカインとしてアディポネクチン、レプチン、MCP-1、レジスチンなどが知られ、最近ではビスファチン2)、RBP4(Retinol Binding Protein)3)が同定され、メタボリック症候群、インスリン抵抗性や血圧値との関連が示唆されている。以上の状況から、これらのアディポカインの血圧、血糖値への関与の解明4-6)や、その病態マーカーとしての有用性が非常に注目を集めている。本研究は、アディポカインの生態マーカーとしての役割を疫学的手法を用いて分析し、予防医学的有用性について評価することを目的としている。本年度は研究計画書・研究主旨説明書を作成し、研究計画書・研究主旨説明書を用いて協力事業所(2ヶ所)および産業医を対象に調査内容、調査方法の周知を図った。そして、現在、対象者の基礎データの入力と解析を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、研究計画書に示した計画に沿ってすすめており、ほぼ予定通りすすんでいる。現在、基礎データの入力をすすめており、ベースラインデータとの結合をすすめていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画書に沿った研究をすすめていく予定である。平成25年度は基礎データの入力、およびベースラインデータとの結合を早期に完遂することをめざし、データの整理を行う。年度の後半には疫学的な解析を実行していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度の研究費について、当初計画されていたデータ解析のためのデータ打ち込み作業に必要と考えられる人件費を計上していたが、作業が想定よりも早く終えることができたため、未使用額が生じた。次年度においては、データの解析に必要な物品の購入、調査研究のための旅費を請求する予定である。
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