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2012 Fiscal Year Research-status Report

喫煙者のCKD兆候の特徴とその意義の解明

Research Project

Project/Area Number 24590821
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

登坂 由香  金沢医科大学, 医学部, 講師 (90288275)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田畑 正司  金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40188404)
宮尾 克  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (70157593)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords慢性腎疾患(CKD) / 喫煙 / タンパク尿 / 糸球体濾過率(GFR)
Research Abstract

平成24年度は、健常男性労働者923人において血清クレアチニン(Cr)とシスタチンC(CysC)を測定し、それぞれから日本腎臓学会(JSN)の提唱する推算GFR(eGFR/CrおよびeGFR/CysC)を求め、その相互関係およびBMIとの関係を検討した。
eGFR/CysCの平均値(91.2 mL/min/1.73m2)はeGFR/Cr(81.2 mL/min/1.73m2)より10 mL/min/1.73m2も高く、健常者集団では両推算値が大きく乖離することを認めた。また、両者ともBMIの上昇とともに低下するが、相対的に、BMI20未満の値ではeGFR/Crの低下が著明で、BMI25以上ではeGFR/CysCの低下が著明であった。その結果、BMIの小さい範囲と大きい範囲で両者の差が小さく、正常範囲での差がもっとも大きくなった。
eGFR/CrとeGFR/CysCの平均値が、それら単独よりも実測GFRとよく一致するという報告がある。この集団からはeGFR/CrとeGFR/CysCの差の1/2(Δ/2)= -0.06x(BMI)2+2.71x(BMI)-25.8という関係式が得られた。そして個々の対象者についてeGFR/Cr+Δ/2の値を求めると、(eGFR/Cr+eGFR/CysC)/2と非常によく一致した。これらの結果から、eGFR/CrにBMIの影響を考慮することで、より精度の高いGFRの推算が可能であることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成24年度中に人間ドック受診者について、同様に血清CrとCysCの測定を行うとともに、内因性クレアチニン検査を行い、健常成人での推算GFR(eGFR/CrおよびeGFR/CysC)の妥当性を検討するためのデータ収集を開始する予定であった。しかし、24時間蓄尿の体制を整備するのに手間取っていることと、共同研究者から、イヌリンを用いたGFR実測値をゴールドスタンダードとした研究を進めた方が良いとの意見があり、あらためてその方向で調整をはかってきたため、人間ドック受診者でのデータ収集がまだ開始できていない。

Strategy for Future Research Activity

人間ドック受診者でGFRを実測するための機材、人員の手配を始めた。可及的早期に体制を整え、データの収集を開始する。
同時に、前年度の健診で得られているeGFR/Cr、eGFR/CysC、および血清CRPや尿中アルブミン濃度と喫煙との関連性を解析し、喫煙者にしばしば見られるタンパク尿出現とeGFR/Cr高値というパラドックス所見の由来とその意義を明らかにする研究を進める予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前年度の健康診断で得られたデータの解析を引き続き実行する。
一方、前年度に人間ドック受診者での検査費用として繰り越した45万円と今年度の40万円(計85万円)をあてて、人間ドック受診者400人を目標に、血清CrとCysC、およびCRPの測定とともに、イヌリンを用いたGFRの実測を実施する。(検査費用1人2千円x400人、雑費5万円)
人間ドックでのそれらの測定を行う際の検体収集の助手、および上述の健診データ整理の助手に対する人件費それぞれ10万円と5万円を分担研究者の田畑と宮尾に配分する。
研究成果の発表のための旅費として3人分(各5万円)を使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 労働者の慢性腎疾患(CKD)評価法の検討(1)クレアチニンとシスタチンCによるeGFR

    • Author(s)
      登坂由香
    • Organizer
      日本衛生学会総会
    • Place of Presentation
      金沢

URL: 

Published: 2014-07-24  

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