2013 Fiscal Year Research-status Report
自己免疫性肝炎における新規PEPCK抗体の有用性に関する研究
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24590987
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大平 弘正 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90274951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 和道 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30468128)
渡辺 浩志 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40336467)
高橋 敦史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40404868)
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / PEPCK抗体 / CpGDNA |
Research Abstract |
昨年に引き続き、自己免疫性肝炎(AIH)における抗PEPCK抗体の臨床的有用性について検討を行った。測定系をより安定させるためELISAの発色をDABへ変更し再評価を行った。対象は当院および関連病院ならびに愛媛大学・岡山大学で診断されたAIH78例、原発性胆汁性肝硬変(PBC)48例、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)41例、C型慢性肝炎(CHC)20例、薬物性肝障害(DILI)39例、健常人30例。リコンビナントPEPCK蛋白を用いたELISA法で抗PEPCK抗体を測定した。各疾患におけるELISAの抗体価はAIHで有意に高値だった。抗体陽性はAIH 25例(32.0%)、AIH以外の陽性は168例中16例(9.5%)でAIH診断の特異度90.5%と高い疾患特異性を認め診断マーカーの一つとなる可能性がある。 次に培養肝癌細胞におけるPEPCK蛋白発現の検討では、肝癌細胞株であるHep3BおよびHLF細胞を用いて、PEPCK蛋白発現を間接蛍光抗体法にて観察した。Hep3B細胞での発現は弱かったが、HLF細胞では細胞質に抗PEPCK抗体との反応が認められた。 さらに。抗原蛋白とCpGDNAを用いたAIHモデルマウスの作成では、既報に準じて8週齢のB57BK/6NCrjマウスに50μgのCpGDNA(5’-TCC ATG ACG TTC CTG ATG CT-3’)をアジュバンドとして、抗原蛋白10μgと共に3回尾根部へ皮下投与した。有意な肝機能障害(ALT上昇)を認めていないが、組織学的に軽度中心静脈周囲に肝炎性変化が観察されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度計画である国内施設との検討、AIHモデルマウスの作成に着手しており順調に進展している。AIH患者における抗体反応部位の同定については、患者検体が得られ次第、確認する。前段階として培養肝癌細胞を用いた検討を行い、細胞質での発現を確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は抗原蛋白とCpG DNAを用いたAIHモデルマウスの作成とその解析を予定している。これまでの検討で肝障害の程度が軽いため、抗原蛋白投与の増量やイニシエーションとしてLPSを用いた肝障害の誘発を行うことを検討している。障害マウスについては、免疫マウス血清中にPEPCK蛋白に対する自己抗体が検出されるかを確認する。次に免疫マウスの脾細胞をPEPCK蛋白で刺激し、培養上中のIFN-濃度を測定し、抗原特異的に反応しているかを確認する。
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Research Products
(1 results)