2013 Fiscal Year Research-status Report
冠動脈不安定プラークを同定するMRIとPETを用いた新しい分子イメージングの開発
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24591088
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
野口 輝夫 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70505099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 聡 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 部門長 (00431578)
飯田 秀博 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (30322720)
山田 直明 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤医師 (40393219)
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Keywords | coronary plaque / imaging / magnetic resonance |
Research Abstract |
平成25年度は、研究目的である心筋梗塞の原因となる危険な動脈硬化巣(不安定プラーク)を可視化する新し3テスラいMRI技術の開発に成功し、これを用いたプラーク不安定化の重症度を定量評価する臨床研究を終了した。その成果を現在、米国心臓病学会誌(Journalf the American College of Cardiology)に投稿中である。さらに、1.5テスラMRI非造影T1強調画像法による冠動脈不安定プラークの描出を目的とした前向き観察研究の成果は米国心臓病学会誌に掲載された(J Am Coll Cardiol. 2014;63:989-99)。本成果は、臨床汎用MRI装置を用いて冠動脈不安定プラークを世界で初めて可視化した研究であり注目を集めている。さらに、基礎部門の研究目的であるプラーク内炎症と線維性被膜の脆弱性の定量評価については、18F-FDG PETイメージングと3テスラMRI装置の臨床応用の環境整備、機器の最適化を行い、次年度から臨床応用できる状態となった。以上より、研究実施計画書に記載した、① 1.5テスラMRI非造影T1強調画像法による冠動脈不安定プラークの描出、②3テスラMRI装置を用いた冠動脈プラークの描出の2つは研究成果を論文投稿および論文発表段階まで到達した。また③冠動脈FDG-PETと冠動脈CT検査の撮像技術の最適化も進行し、研究計画を倫理委員会に提出予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画書に記載した、臨床部門の研究目的である1.5テスラMRI非造影T1強調画像法による冠動脈不安定プラークの描出は、J Am Coll Cardiol. 2014;63:989-99に掲載された。さらに3テスラMRI装置を用いた冠動脈プラークの描出は研究成果を論文投稿中である。また③3テスラMRI装置を用いた冠動脈プラークの描出および薬物介入試験は倫理委員会で承認され平成26年6月から開始予定である。また④冠動脈FDG-PETと冠動脈CT検査の撮像技術の最適化も進行し、倫理委員会へ研究計画を提出予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年、25年度に開発した3テスラMRIおよびFDG-PETを用いて、動脈硬化性疾患コホートを用いた冠動脈不安定プラーク同定の臨床研究を進めるため、倫理委員会へ研究計画を提出し研究を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
18F-FDG PETイメージングの臨床研究が次年度より開始予定であり、18F-FDG購入およびPETの運用のために次年度使用額が生じました。さらに3テスラMRI装置の臨床応用に関して、新規のMRI造影剤購入が必要となったため次年度使用額が生じました。 18F-FDGおよび、新規のMRI造影剤購入に使用します。
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