2014 Fiscal Year Annual Research Report
冠動脈不安定プラークを同定するMRIとPETを用いた新しい分子イメージングの開発
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24591088
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
野口 輝夫 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (70505099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 聡 独立行政法人国立循環器病研究センター, その他部局等, その他 (00431578)
飯田 秀博 独立行政法人国立循環器病研究センター, その他部局等, その他 (30322720)
山田 直明 独立行政法人国立循環器病研究センター, その他部局等, 研究員 (40393219)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 不安定プラーク / 画像診断 / MRI / 急性冠症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的である①不安定プラークに特徴的な分子病理的・構造的変化を可視化する新しい画像診断技術を開発すること。②不安定プラークの低侵襲かつ超早期診断システムを構築し疾患の再発予防を目指すことに関して以下の研究成果を得た。1.5テスラMRIを用いた冠動脈不安定プラーク診断の妥当性を検証する前向き観察研究を行い、非造影T1強調MRI 画像法による高輝度冠動脈プラーク(冠動脈HIP)が、急性冠症候群と関連する危険なプラークであることを世界に先駆けて示した(J Am Coll Cardiol. (査読あり) 63巻、989-99頁. 2014年)。さらに、冠動脈HIPの輝度が抗動脈硬化薬剤によって減弱することを前向き介入試験によって世界で初めて報告した(J Am Coll Cardiol. (査読あり)in press. 2015年)。また、3テスラMRIで描出された冠動脈HIPが経皮的冠動脈形成術に関連した心筋障害と密接に関連している事も明らかにした(JACC Cardiovascular Imaging(査読あり). S1936 878X(14)00782-7.2014年)そして、冠動脈HIPがマクロファージを大量に含む炎症性変化に富むプラークであることも世界で初めて報告した(Circulation Journal(査読あり).79巻、218-20. 2015年)。以上の如く、申請者グループの研究成果により、MRIを用いた冠動脈不安定プラークに特徴的な構造的変化を可視化する新しい画像診断技術を開発することができた。また、非造影T1強調画像法により描出される冠動脈HIPが急性冠症候群を引き起こす不安定プラークであることを明らかにし、不安定プラークの低侵襲かつ超早期診断システムを構築することが可能となり、研究目的を達成することができた。
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Research Products
(7 results)