2014 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子MafBによる腎性二次性副甲状腺機能亢進症の制御
Project/Area Number |
24591223
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森戸 直記 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70463825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 景堯 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90323302)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 二次性副甲状腺機能亢進症 / 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性人工透析患者は現在約30万人、高齢化もすすみ患者のQOLや合併症の予防のためにもCKD(慢性腎臓病)における骨ミネラル代謝異常(CKD-Mineral and Bone Disorder: CKD-MBD)は大きな問題となっている。CKD-MBDは骨の病変を生ずるだけでなく、長期的には血管を含む全身の石灰化を介して生命予後にも影響を及ぼすことが、近年注目されている。特に二次性副甲状腺機能亢進症はCKD-MBDでも頻度が高く重要な病態である。 本研究では、成体の副甲状腺における転写因子Mafb の機能を明らかにし、腎性二次性副甲状腺機能亢進症におけるMafbの役割を解明することである。これらの結果からMafbが腎性二次性副甲状腺機能亢進症の治療ターゲットとなる可能性がある。 マウスで二次性副甲状腺機能亢進症を誘導しMafbの副甲状腺における機能解析を行った。アデニンを給餌することによりマウスに腎不全を発症させ、副甲状腺機能亢進症を誘導した。Mafb+/-、野生型マウスで比較したところ、野生型マウスでみられた血清intact-PTHの上昇は、Mafb+/-マウスでは抑制されていた。また副甲状腺でのcyclinD1の発現には差がなくcyclinD2の発現に差異がみられた。Mafbのターゲットとして、PTH、cyclinD2が知られておりそれらの転写制御を介して腎性二次性副甲状腺機能亢進症の発症にMafbが関わっていると考えられた。
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