2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24591249
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
玉岡 晃 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50192183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
詫間 浩 筑波大学, 医学医療系, 講師 (00326258)
冨所 康志 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80447250)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / BACE1 / γ-secretase / アミロイド前駆体蛋白(APP) |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】アルツハイマー病(AD)の病態において、アミロイドβ蛋白(Aβ)がミトコンドリア内に蓄積し、ミトコンドリアの機能不全を引き起こす可能性が示唆されている。今回我々は、アミロイド前駆体蛋白(APP)を過剰発現する細胞を用いて、ミトコンドリアおよびマイクロゾームにおけるAPP、BACE1、γ-secretase複合体の発現量を評価し、ミトコンドリア内におけるAPP代謝について検討した。 【方法】Swedish変異型のAPPを過剰発現するヒト神経芽細胞腫(SH-SY5Y)細胞を材料として用いた。細胞を、遠心分離を用いた細胞下分画法によりCrude mitochondria(CM)画分・Microsome (MS)画分に分離した.CM画分内のライソソームをさらに分離するため,さらにIodixanol 密度勾配遠心分離を追加した。それぞれの細胞内小器官マーカーで分離を確認した後、BACE1、γ-secretase複合体因子、APPなどの発現をウェスタンブロッティングで解析し、比較した。 【結果】粗ミトコンドリア画分には、microsomeと同程度にγ-secretase複合体の構成蛋白であるPS1, NCT, Aph-1, Pen-2が含まれていた。BACE1はミトコンドリアよりもミクロソーム画分に優位であった。APP, ADAM10は両画分に同程度含まれていた。また、γ-secretase複合体構成蛋白は精製ミトコンドリアよりもライソソームを多く含む画分に多く回収された。精製ミトコンドリアにはADAM10と未熟型APPはあるが、BACE1およびγ-secretase複合体は少なかった。 【結論】精製ミトコンドリア画分内にはBACE1およびγ-secretase複合体は少ない。したがって、ミトコンドリア内でAPPからAβが産生されている可能性は低いと考えられた。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] LC3, an autophagosome marker, is expressed on oligodendrocytes in Nasu-Hakola disease brains2014
Author(s)
Satoh J, Motohashi N, Kino Y, Ishida T, Yagishita S, Jinnai K, Arai N, Nakamagoe K, Tamaoka A, Saito Y, Arima K
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Journal Title
Orphanet J Rare Dis
Volume: 9
Pages: 68
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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