2013 Fiscal Year Research-status Report
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24591637
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
藤原 恭子 日本大学, 医学部, 助教 (40595708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照井 正 日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
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Keywords | 有棘細胞癌 / ゲノムメチル化変異 |
Research Abstract |
悪性の皮膚腫瘍である有棘細胞癌(SCC) の発生にはゲノムの配列変異、増幅などの genetic な変異のみならず、epigenetic な変異が関与する事は広く知られているが、具体的に変異を起こしている遺伝子についての知見は少ない。SCC の発生・進展に関与するepigenetic 変異の大規模探索を目指し、マウス皮膚化学発癌モデルを用いて網羅的な解析を行ったところ、ゲノムメチル化および発現の変異が起こっている遺伝子が73個見つかった。本研究ではそれらのヒト相同領域について、ヒトSCC および良性の増殖性皮膚疾患の検体における変異の有無を解析する事により、ヒトSCC の発生・進展のメカニズム解明および新規マーカーの開発を目指している。 マウス皮膚SCC検体の網羅的解析により得られた73個のSCC 関連epigenetic変異領域のうち、H24年度は10領域周辺の遺伝子について、ヒトSCC27検体および正常皮膚9検体における発現変異を調べ、Dgcr2 およびWNK1の発現が癌部において正常皮膚と比較して有意に上昇していることを確認したものの、ゲノムメチル化の変異は確認できなかった。H25年度はさらに20 遺伝子について解析を行い、いくつかの遺伝子については癌部での発現変異をみとめたが、ゲノムメチル化レベルについては、癌部での明確な変異が確認できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定通り、数個の遺伝子について発現解析を行い、発現変化のあったものについてはゲノムメチル化解析まで進んでいるため、概ね予定通りである。しかしながら癌部と正常部でメチル化が異なっている遺伝子が見つからなかったため引き続きスクリーニングを続ける必要がある。良性疾患の検体収集は続行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
癌部と正常部でメチル化が異なっている遺伝子が見つかっていないため、今後さらに残りの候補領域についても発現解析、ゲノムメチル化解析を進めるとともに、発現が顕著に異なっていた遺伝子についてはゲノムメチル化変異の有無にかかわらず培養系における機能解析を行い、皮膚SCC の発生・進展におけるそれらの遺伝子の役割の解明を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の解析では、発現解析にて癌部・非癌部に差のあった遺伝子が少なく、その結果ゲノムメチル化解析やその先の解析まで進んだ遺伝子が少なかったため、当初の予定よりも消耗品の購入が少なかった。 絞り込んだ遺伝子の機能解析を行うために、発現ベクターやsiRNA 、抗体などの購入を行う予定である。
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Research Products
(2 results)