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2014 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト有棘細胞癌におけるゲノムメチル化変異の解析

Research Project

Project/Area Number 24591637
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

藤原 恭子  日本大学, 医学部, 助教 (40595708)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 照井 正  日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords有棘細胞癌 / マウスモデル / エピジェネティクス
Outline of Annual Research Achievements

悪性の皮膚腫瘍である有棘細胞癌(SCC) の発生にはゲノムの配列変異、増幅などの genetic な変異のみならず、epigenetic な変異が関与する事は広く知られているが、具体的に変異を起こしている遺伝子についての知見は少ない。SCC の発生・進展に関与するepigenetic 変異の大規模探索を目指し、マウス皮膚化学発癌モデルを用いた網羅的解析においてスクリーニングされた、腫瘍特異的発現・ゲノムメチル化変異を示す遺伝子について、ヒトSCCにおける変異の解析を行ってきた。これまでにSCC検体27例および正常皮膚22 例について行った解析の結果、癌部と非癌部で有意な発現の差を示す遺伝子が15個あり、そのうちゲノムメチル化解析が可能であった遺伝子のいずれにおいても、メチル化の程度と発現レベルに相関が見られなかった。一方、これら発現の変化していた遺伝子のうち、ヒト有棘細胞癌における変異の報告がない遺伝子のいくつかについて機能解析を行った。そのうちエフリン受容体関連遺伝子が、腫瘍細胞の分化や浸潤能に関係している可能性を示唆するデータを得た。この遺伝子はマウスSCCと同様、ヒトSCC検体において正常皮膚と比較して有意に高い発現レベルを示し、ヒトSCC細胞株A431 においてその発現をノックダウンしたところ、細胞は樹状に伸びた顕著な形態変化を示し、また細胞増殖率の低下も観察された。細胞の分化マーカーを用いた解析からも、この遺伝子が細胞の分化状態の制御に関連している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] The oncogenic role of histone demethylase Gasc1 in chemically induced mouse skin tumor2014

    • Author(s)
      藤原恭子、秦由美、相馬正義、永瀬浩喜
    • Organizer
      第73回日本癌学会学術総会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(神奈川県・横浜市)
    • Year and Date
      2014-09-25 – 2014-09-27

URL: 

Published: 2016-06-01  

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