2013 Fiscal Year Research-status Report
PET/CTと癌増殖シグナル伝達因子を用いた肺癌150例の生存率と予後解析
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24591797
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
甲斐田 勇人 久留米大学, 医学部, 助教 (40299425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 公則 久留米大学, 大学病院, 准教授 (00199366)
東 公一 久留米大学, 医学部, 講師 (00368896)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 教授 (20168256)
高森 信三 久留米大学, 医学部, 教授 (50197208)
服部 聡 久留米大学, 付置研究所, 准教授 (50425154)
鹿毛 政義 久留米大学, 大学病院, 教授 (80148840)
倉田 精二 久留米大学, 医学部, 講師 (80268888)
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Keywords | FDG-PET / 肺癌 / 癌増殖シグナル伝達因子 |
Research Abstract |
この研究の目的は過去8年にFDG-PET/CTと非小細胞肺癌で手術を受けた150名の患者の摘出標本を用いて癌増殖シグナル伝達因子(EGFR, YB-1, Akt, MAPK, CXCR4, NDRG/Cap 43)の免疫染色を行い、FDG集積と癌増殖シグナル因子の関係を明らかにすることである。FDG集積の評価はSUV max, TLG, PVCSUV maxを用い、生存率とFDG集積、癌増殖シグナル伝達因子の総合的関係から予後を見る最適のFDG集積評価法と癌増殖シグナル伝達因子を明らかにし、再発や転移リスク患者の層別化が可能か検討する。同時にFDG集積関連因子(GLUT-1, VEGF, HIF1-α)と癌増殖シグナル伝達因子の総合的な病理学的関連性を免疫染色とWestern blot法でのmRNA発現の両方で証明する事である。平成25年度では非小細胞癌患者150名に関するデータベースの作成を行った。この中でPET/CTデータが使えないものや重複癌や以前に肺癌以外の癌の既往がある患者、6ヶ月未満しか経過観察を行えなかった患者は除外し、最終的には90例前後で解析した。予後を見るパラメータとしてはSUV max, SUV mean, total lesion glycolysis (TLG), metabolic tumor volume (MTV)を用いて検討する。予後解析に関しては現在、久留米大学バイオ統計センターで解析を行っている最中である。また、分子病理に関してはバイオ細胞を用いてGLUT-1とmTOR pathwayとの関連性を検討している途中であり、これと平行して患者の摘出標本を用いての免疫染色を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分子病理の免疫染色が終了していない事やバイオの細胞を用いてGLUT-1とmTOR pathwayとの関連性の結果がでていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
バイオ細胞を用いてGLUT-1とmTOR pathwayの関連性の結果から、患者の摘出標本に対して免疫染色を行い、免疫染色の結果とFDG集積パラメータ(SUV max, SUV mean, TLG, MTV)と非小細胞肺癌の予後との関連性を検討し、最終的には予後と最も関連性があるFDG集積パラメータと癌シグナル伝達因子を見いだす予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
GLUT-1とmTOR pathwayに関するバイオ細胞による検討と、肺がんの免疫染色がまだ十分に進んでいないため、バイオ細胞の検討や免疫染色に用いる抗体や染色キットの購入ができていない。 バイオ細胞による検討や免疫染色に用いる抗体や染色キットの購入に用いる予定である。
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