2014 Fiscal Year Annual Research Report
PET/CTと癌増殖シグナル伝達因子を用いた肺癌150例の生存率と予後解析
Project/Area Number |
24591797
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
甲斐田 勇人 久留米大学, 医学部, 助教 (40299425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 公則 久留米大学, 医学部, 准教授 (00199366)
東 公一 久留米大学, 医学部, 講師 (00368896)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731) [Withdrawn]
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 教授 (20168256) [Withdrawn]
高森 信三 久留米大学, 医学部, 教授 (50197208)
服部 聡 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (50425154) [Withdrawn]
鹿毛 政義 久留米大学, 大学病院, 教授 (80148840)
倉田 精二 久留米大学, 大学病院, 講師 (80268888)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 核医学 / FDG-PET / 肺癌 / 癌増殖シグナル伝達因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は過去8年の非小細胞癌で手術を受けた患者150名の患者の摘出標本を用いて癌増殖シグナル伝達因子の免疫染色を行い、FDG集積と癌増殖シグナル因子との関係を明らかにすると共に、FDG集積と癌増殖シグナル因子を用いて非小細胞癌の生存率に関して総合的に検討し、生存率に最も関係するFDG集積の評価方法と癌増殖シグナル因子を明らかにする事である。FDGの取り込みに関係するGLUT-1に関係する癌増殖シグナル因子を調べるため細胞株を用いて検討した。Westan blotを用いてGLUT-1をノックダウンした結果、Stat-1. Stat-3がGLUT-1と関係する癌増殖シグナル因子である事がわかった。このことからGLUT-1、Stat-1. Stat-3の免疫染色を摘出標本に対して染色を行う事となった。非小細胞癌で手術患者に関しては肺癌の根治術(葉切除、全摘出術)を行い、PET検査を受けた最終的な患者の数は140名であった。この140名の摘出標本に対して免疫染色を行った。GLUT-1, Stat-1, Stat-3の評価はscore法と発現領域の測定と両方で行った。FDG集積と相関性が高かったのはGLUT-1とStat-3でFDG集積とGLUT-1は正の相関であったが、Stat-3はFDG集積と逆相関を呈する事がわかった。FDG集積と予後の関係性はFDG集積の評価方法はSUVmax, SUV mean, MTV, TLGで予後の解析を行った。予後解析ではSUVmax, SUV mean, MTV, TLGいずれも非小細胞癌の予後と関係することがわかった。以上の成果報告の一部をEuropean Association of Nuclear Medicine 2015(ドイツ)で発表予定である。 演題名:The correlation between 18F-FDG uptake and Glut-1, Stat-1 and Stat-3 in non-small cell lung cancer patients.
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