2012 Fiscal Year Research-status Report
PLGA微小気泡による新しい腫瘍特異性超音波造影剤の開発
Project/Area Number |
24591809
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
対馬 義人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20375546)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 超音波断層法 / 超音波造影剤 / マイクロバブル / 抗EGFR抗体 / Cetuximab |
Research Abstract |
Poly-D,L-lactide-co-glycolide (PLGA) microbubbleの作成は容易であって、十分な収率をもって作成可能であった。PLGAはずでに各種薬剤のderivery systemとして臨床応用されており、その人体に対する安全性も確立されている。これを電子顕微鏡で観察し、概ね540nm程度のmicrobubbleの作成を確認した。このmicrobubbleをstreptavidin (avidin)を介して抗EGFR抗体(Cetuximab)で標識した。この時点でゲル内にこのmicrobubbleを封入し、臨床用の汎用超音波検査装置を用いて、造影モード(コントラストハーモニック法)でファントム実験を行った。microbubble視認性は非常に良好であり、MI=0.50程度まで明らかなmicrobubbleの崩壊は観察されず、MI=1.0程度でも実用範囲内にあると考えられた。従って臨床的にも十分な強度を持ったmicrobubbleを作成することができた。 次にEGFRの発現が明らかとなっている腫瘍(MDA-MB-231 tumors, breast tumor)を作成したマウスにこのmicrobubble(200ul, 10mg/ml)を静注し、同様に造影モードにて連続的に観察し、血管内を流れるmicrobubbleの観察が可能であることを確認した。腫瘍は辺縁が造影されたが、中心部分は全く造影されなかった。この時点ではこの造影剤に腫瘍特異性があるかどうかは不明であるが、肝臓に残留する様子を観察可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PLGA microbubbleの作成と抗EGFR抗体による標識は容易に達成し、超音波断層法による良好な視認性と十分な強度があることを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
microbubbleの腫瘍特異性を高めるためには、毛細血管壁をより容易に通過するサイズであるnanobubbleであることが望ましいと考えられるので、よりサイズの小さなPLGA nanobubble (100nm)の作成を試み、これに抗EGFR抗体を標識し、腫瘍特性を確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に、実験用材料、動物、がん細胞株の購入等に使用する。
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Research Products
(1 results)