2014 Fiscal Year Annual Research Report
Field In-Field法を用いた短期全乳房照射法の安全性に関する研究
Project/Area Number |
24591851
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
加賀美 芳和 昭和大学, 医学部, 教授 (20501852)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 癌 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では乳房部分切除後に行われる放射線治療を、線量均一性に優れたField in-field法によって通常よりも短縮した42.56Gy/16分割(追加照射必要例ではSIB法を用いて行うまたは全乳房照射に引き続いて行う)で行う治療方法の安全性と有効性について検討する。Primary endpointは有害事象の頻度と重篤度、Secondary endpointsは乳房内非再発期間、非再発期間、生存期間、整容性とする。治療期間を短縮することにより多くの患者の負担が軽減され、仕事、家庭生活などに良好な影響があると考えられる治療をField in-field法により施行する治療方法の安全性、有効性を評価することが研究目的である。 結果:2012年6月から現在まで29例が登録された。年齢は34歳から67歳の範囲で中央値は47歳であった。浸潤癌25例(浸潤性乳管癌19例、特殊型6例)非浸潤癌4例(全例非浸潤性乳管癌)であった。浸潤癌の病期はT1N0M0:15例、T2N0M0:5例、T1N1M0:3例、T2N1M0:1例、T3N0M0:1例であった。ホルモン受容体陽性25例、HER2陽性4例であった。術前に何らかの全身療法が8例に行われていた。術後、放射線治療前に化学療法が施行されたのは1例であった。術後の病理報告で側方断端近接(<5mm)7例に認められた。放射線治療は全乳房のみ22例、全乳房に加え腫瘍床にも照射したのが7例であった。腫瘍床追加7例の総線量/分割は50.56Gy/16分割:2例、53.12Gy/16分割:2例、53.2Gy/20分割:3例であった。放射線治療は全例で休止期間なく完遂できた。急性期有害事象は全例に皮膚炎Grade1が認められるも他に特記すべき事象はなかった。観察期間(1-35月:中央値14月)では晩期有害事象なく、再発も観察されていない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Phase 2 study of concurrent chemoradiotherapy with carboplatin and vinorelbin for locally advanced non-small-cell lung cancer2014
Author(s)
Koko Ishida, Takashi Hirose, Junichiro Yokouchi, Yasunari Oki, Sojiro Kusumoto,Tomohide Sugiyama, Hiroo Ishida, Takao Shirai, Masanao Nakajima, Toshimitsu Yamaoka, Tsukasa Ohnishi, Tohru Ohmori, Yoshikazu Kagami
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Journal Title
Molecular and clinical oncology
Volume: 2
Pages: 405-410
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] T1-2N0M0声門癌の加速照射と標準分割照射の第III相試験(JCOG0701) 早期安全性データ2014
Author(s)
斉藤 吉弘(日本臨床腫瘍研究グループ 放射線治療グループ), 古平 毅, 鹿間 直人, 石倉 聡, 平岡 真寛, 中村 健一, 水澤 純基, 松本 康男, 小西 浩司, 伊藤 芳紀, 秋元 哲夫, 中田 健生, 利安 隆史, 西村 恭昌, 加賀美 芳和
Organizer
日本癌治療学会
Place of Presentation
神奈川県
Year and Date
2014-08-28 – 2014-08-30
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[Presentation] 乳房温存手術症例に対する腋窩マネジメントの検討と報告2014
Author(s)
橋本 梨佳子, 中村 清吾, 渡辺 知映, 桑山 隆志, 吉村 亮一, 広田 由子, 榎戸 克年, 沢田 晃暢, 加賀美 芳和, 明石 定子, 中島 恵, 金田 陽子, 池田 紫, 高丸 智子, 吉田 玲子, 大山 宗士, 森 美樹
Organizer
日本乳癌学会
Place of Presentation
大阪府
Year and Date
2014-07-10 – 2014-07-12