2013 Fiscal Year Research-status Report
気管細胞外マトリックスと自己骨髄幹細胞を用いた異種移植気道グラフトの開発と応用
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24591881
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
呉 哲彦 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (50313656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 奈都美 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20572853)
笠井 由隆 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (40610085)
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
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Keywords | 再生医療 / 人工臓器 |
Research Abstract |
H24年度報告の通りブタ気管由来の細胞外マトリックス(ECM)は拒絶されることなく宿主(イヌ)へ生着した。これから同マトリックスの異種同所の移植実験を行った. 全身麻酔下にイヌ頚部気管軟骨部前面に1cm × 2cmの気道欠損を作製し、この気管欠損部を同マトリックスにおいて修復した.このプロトタイプの実験においても宿主からの拒絶はなくECMは短期的には宿主へ生着した。これら実験はすべて免疫抑制剤の投与なしに遂行された.この成果は2013年5月に第30回日本呼吸器外科学会総会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日常臨床業務が多忙となり実験にさける時間が減少したため。
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Strategy for Future Research Activity |
H24,H25年度の実験結果からECMは異種移植グラフトとしての可能性が示唆された。 一方で顕微鏡的評価では移植されたECMの気道の上皮化は吻合部から一部の領域に認められたのみである。今後はこの上皮化を促進するために再生医工学の手法に基づき、間葉系幹細胞や、種々のサイトカインをがECMの生着ならびに気道上皮化の促進にどのように作用するかを検証する。また長期的にECMが異種宿主の中でどう変化するかも肉眼的、組織学的に観察してゆく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
並行業務の多忙化と実験に関わることのできる人員が減少したことにより実験施行回数が予定より減少、遅れたことによる。 今後は実験の遂行を遅延なく行い、またこれに伴い必要となる機器(気管支鏡など)も購入予定である。
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