2013 Fiscal Year Research-status Report
逆流性食道炎に伴う食道発癌における炎症反応制御と発癌抑制効果の関連
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24591935
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
尾山 勝信 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任准教授 (70460350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏田 幸夫 金沢大学, 大学病院, 講師 (10301194)
藤村 隆 金沢大学, 医学系, 准教授 (50262580)
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Keywords | 食道発癌 / 炎症発癌 / マウスモデル / NF-kB |
Research Abstract |
消化液逆流による慢性炎症は食道癌発生のおおきな要因である。申請者らは、これまでラットを用いて逆流性食道炎発癌モデルを手術的に作成し、発癌機序と薬剤・手術介入による発癌予防を明らかにしてきた。ラットに比して人間に近い遺伝子配列を有するマウスを用いたモデルを確立することを第一の目的とし、さらにそのモデルを用いて炎症の中心的メディエーターであるNF-κB経路の食道発癌への関与とその阻害による逆流性食道炎-バレット化生-発癌sequenceの抑制効果を明らかにすることを第二の目的として研究を計画した。初年度には、マウスモデル作成手術の定型化と技術向上にあたり、安定したモデル作成が可能となった。 2年目である当該年度には術後予定週数である20週に達した十二指腸液-食道逆流モデルを順次屠殺し、標本の採取と評価を行った。当初予定していた20週での発癌はみられなかったため、各モデルの個体数を追加するとともに飼育期間を40週に延長した。十二指腸液-食道逆流40週モデルでは、低率にバレット食道の形成は認められるものの発癌は認められなかった。今後、術後40週に達する胃十二指腸液-食道逆流モデルを順次屠殺し評価を行う。来年度は、胃十二指腸液-食道逆流40週モデルの食道および全身臓器の検索を行い、発癌/転移モデルとしての有用性を検討したうえで、NF-κB経路の発癌への関与とその阻害による発癌抑制効果を検討する予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
作成したモデルを順次屠殺し、病理学的・分子生物学的検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定時期に達したマウスを屠殺し、食道および全身臓器の検索を行い、発癌/転移モデルとしての有用性を検討する。採取した組織からNF-κB経路の発癌への関与とその阻害による発癌抑制効果を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験モデルの飼育期間を延長したため、分子生物学的検討のために購入予定であった試薬の一部の購入を来年度に先送りしたため。 来年度に変更後の飼育期間を終了し、切除組織の分子生物学的検討を行う。次年度使用額はその際の試薬購入に使用する。
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