2013 Fiscal Year Research-status Report
がん幹細胞をも標的とするREIC遺伝子治療の消化器がんへの応用
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24591943
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
片岡 健 岡山理科大学, 理学部, 准教授 (10293317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪口 政清 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70379840)
村田 等 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90579096)
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Keywords | REIC/Dkk-3 / がん幹細胞 / 組織幹細胞 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は以下の通りである。 1. REIC/Dkk-3の腸上皮細胞における発現解析:遺伝子治療のターゲット遺伝子であるREIC/Dkk-3の腸上皮細胞における発現を詳細に解析した。腸上皮モデル細胞Caco-2(REIC/Dkk-3の発現が強い)を各種ゲルに包埋して3次元培養し、腸管組織形成のモデルとして用いた。包埋に使用するゲルにコラーゲン、マトリゲルなど複数の基質を用いたが、REIC/Dkk-3タンパク質の発現パターンと組織用構造の形成には相関を認めなかった。 2. TNF-αによるREIC/Dkk-3発現制御:昨年度のスクリーニングによって表皮ケラチノサイトのREIC/Dkk-3発現を低下させる因子としてTNF-αが見つかったが、このTNF-αによる制御が他の細胞で認められないか検討した。複数の上皮系細胞株(REIC/Dkk-3の発現あり)で検討したが、検討した細胞ではTNF-αによる発現制御を認めなかった。今後細胞種を拡大して検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年の研究代表者異動の影響のため、やや遅れている状況が続いている。次第に遅れを取り戻しつつあるので、今後は順調に進行することが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
REIC/Dkk-3の発現制御に関連して、様々な組織炎症因子をスクリーニングすることによりTNF-α以外の制御因子を見いだすように検索を進めたい。また最近心筋細胞において、REIC/Dkk-3がストレス応答制御キナーゼであるASK1を直接的に制御してるとの報告があった(Zhang et al, Cardiovasc Res. 2014)。ASK1はASK2とともに皮膚における炎症のパターンを制御するハブ的な役割を担ったキナーゼである。今年度はREIC/Dkk-3とASK1の皮膚における連関を詳細に検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度の助成金を無理に使用するよりは次年度と合わせて効果的な運用をした方が研究の進展に効果的と考えて、小額の残金を次年度に繰り越すこととした。 次年度は本研究の最終年度となるため繰り越した助成金も含めて有効に運用し、特にREIC/Dkk-3の機能解明に向けた分子生物学的実験に力を入れて研究を進める計画である。
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[Journal Article] Design, synthesis and in vitro apoptotic activity of a series of α-benzyl phenylpropanoic acid-type peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR) gamma partial agonists with improved aqueous solubility2013
Author(s)
Ohashi M, Oyama T, Putranto EW, Waku T, Nobusada H, Kataoka K, Matsuno K, Yashiro M, Morikawa K, Huh NH, Miyachi H
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Journal Title
Bioorg Med Chem
Volume: 21
Pages: 2319-2332
Peer Reviewed
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