2012 Fiscal Year Research-status Report
食道癌幹細胞を標的とした新しい集学的治療体系の確立
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24591954
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
奥村 浩 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (10398282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 健 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (00418849)
内門 泰斗 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30464465)
喜多 芳昭 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 特任助教 (30570692)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237577)
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325803)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食道癌治療 / 癌幹細胞 / 集学的治療 |
Research Abstract |
食道癌細胞を用いて幹細胞の特長であるスフェア形成能を調べる.Spheroid colony assayは正常な神経幹細胞の培養方法として確立されたものであり,プレート表面を特殊加工して上皮細胞が決して接着しない条件で,血清無添加培地にepidermal growth factorおよびbasic fibroblast growth factorを加えて,数週間培養して球状のコロニーが形成されるかどうかを調べるアッセイである.本年度中に、当初の最大目的であった食道癌細胞を用いて幹細胞様の機能を有するスフェア形成細胞の樹立に成功した。現在、EMTマーカーおよび間葉系マーカーの発現確認実験によりVimentin発現上昇、上皮マーカー発現低下の確認が行われた。また細胞による薬剤感受性試験を施行中である。 また、スフエア形成細胞における遺伝子発現の変化をDNAマイクロアレイにより評価終了し、現在その解析に入っている。特に大きく発現が変化した約10個の遺伝子については臨床検体による発現状況を確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
食道癌細胞を用いて幹細胞の特徴を有するスフェア形成細胞の樹立に成功した.スフェア形成細胞と親細胞との間におけるDNAマイクロアレイを行い、マーカーとなりうる標的遺伝子検索を行った.アレイにより指摘された幹細胞マーカー候補分子の発現確認を蛋白,RNAレベルで開始している.培養細胞および臨床検体での評価を進めている。EMTマーカーおよび間葉系マーカー発現との関連性も確認中であり、幹細胞マーカーとしての整合性を評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに化学放射線療法後切除された症例の術前生検組織および切除標本の残存がん細胞において最も幹細胞マーカーとして有力な因子の遺伝子および蛋白発現を、治療前生検組織を用いてreal-time RT-PCR法および免疫染色法により確認し、術前化学放射線療法の効果と対比する.組織発現の変化が著名なものに関しては治療前後の血液でも発現を検討するその後感受性因子の有無による治療感受性症例の予測前向き試験を行う.治療感受性症例と判断された症例中に奏功症例の割合が増加することを目標にする.治療抵抗性症例と判断された症例に耐性克服治療施行後CRTを行う予定である.遺伝子導入療法による癌幹細胞の除去,阻害剤投与によるROS産生能増強法になるかなど今後の研究結果で検討する予定である。またマウスによる腫瘍形成能の評価も行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
PCRのデーター処理を行うコンピューター,プリンターおよび細胞のおよび組織、マウスの腫瘍を撮像するカメラの購入。実験関係の図書および薬品は,抗体,泳動材料,アッセイ試薬,細胞培養メディウム,FBS,抗生剤器具はフラスコ,シャーレ,プレート,チューブ,印刷紙,整理ファイル。ヌードマウス。 旅費は国内打ち合わせ,学会参加、国外の連携研究者との打ち合わせまたは学会参加、論文校正,投稿,別冊印刷、 以上が本研究に関わる次年度の研究費の使用計画概算である.
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[Journal Article] Prognostic factors in esophageal squamous cell carcinoma patients treated with neoadjuvant chemoradiation therapy2013
Author(s)
Okumura H, Uchikado Y, Matsumoto M, Owaki T, Kita Y, Omoto I, Sasaki K, Sakurai T, Setoyama T, Nabeki B, Matsushita D, Ishigami S, Hiraki Y, Nakajo M, Natsugoe S
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Journal Title
Int J Clin Oncol
Volume: 18
Pages: 329-334
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] ClinicalSignificance of (18)F-fluorodeoxyglucose Positron Emission Tomography inSuperficial Esophageal Squamous Cell Carcinoma2013
Author(s)
Kita Y, Okumura H, Uchikado Y, Sasaki K, Omoto I, Matsumoto M, Setoyama T,Tanoue K, Mori S, Owaki T, Ishigami S, Ueno S, Kajiya Y, Natsugoe S
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Journal Title
Ann Surg Oncol
Volume: 20
Pages: 1646-52
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Serumconcentrations of antibiotics during severe invasive surgery such asesophagectomy for esophageal cancer2013
Author(s)
Owaki T, Okumura H, Uchikado Y, Sasaki K, Matsumoto M, Omoto I, Setoyama T,Kita Y, Sakurai T, Matsushita D, Ishigami S, Ueno S, Natsugoe S
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Journal Title
Int Surg
Volume: 98
Pages: 1-5
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Prognostic Factor in Esophageal Squamous cell carcinoma Patients Treated with Neoadjuvant Chemoradiation Therapy and Determination of an Appropriate Strategy for Their Evaluation2012
Author(s)
Okumura H, Uchikado Y, Matsumoto M, Owaki T, Kita Y, Omoto I, Sasaki K, Sakurai T, Setoyama T, Nabeki B, Matsushita D, Ishigami S, Suenaga T, Natsugoe S
Organizer
13th World Congress of the International Society for Disease of the Esophagus
Place of Presentation
Venice Italy
Year and Date
20121015-20121017
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