2013 Fiscal Year Research-status Report

癌幹細胞の細胞周期機構を標的とした新規癌ワクチン療法の開発

Research Project

Project/Area Number	24591981
Research Institution	Wakayama Medical University
Principal Investigator	松田健司和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30398458)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	山上裕機和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190) 堀田司和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50244744) 勝田将裕和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50464673) 岩橋誠和歌山県立医科大学, 医学部, 研究員 (70244738) 横山省三和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90398462)
Keywords	PML / ペプチド / 亜ヒ酸
Research Abstract	癌免疫療法を発展させるためには、２つの壁の打破が必要と考えられる。1つ目は強力なアジュバントを開発することであり、我々のグループではTLR9のagonistであるCpG-ODNに着目して研究を展開している。もう１つの方向性としては癌の増殖・進展に対して最も効果的な分子に着目した戦略が必要と考えている。とりわけ癌治療において近年注目されている癌幹細胞に着目することが重要と考え、癌幹細胞の特徴である未分化性の維持に関わる分子をを標的とした研究を行うことを検討している。癌幹細胞が静止期(G0)に留まるためには前骨髄性白血病遺伝子(PML)が重要な役割をはたしていることに着目している。そのPMLを標的とすることで、癌の静止期から追い出しを図ることで抗がん剤の対する耐性から克服することを目標としている。また、PML発現細胞を癌ペプチド免疫療法の標的とするとともに、亜ヒ酸を使用してG0期からの追い出し効果の増強を目標としている。当研究においては大腸癌においての検討を行うことを目的にしていて、種々の大腸癌細胞株、切除された大腸癌組織においてPMLの発現を検討中である。特に、と象としてはmFOLFX6+BVによる術前化学療法を施行した後に肝切除を施行した症例の肝転移巣を中心に検討し始めている。化学療法が奏功した転移巣とそうでなかった転移巣においてPMLの発現プロファイルが異なるのか否かを検討するとともに、in vtroのシステムにおいてPMLの調整により腫瘍制御が可能となるかを解析する。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 4: Progress in research has been delayed. Reason １．大腸癌細胞に対するPMLの免疫染色の条件設定のシステム構築が形成されていないため２．抗PMLHLA-A24拘束ペプチドの同定の遅れ
Strategy for Future Research Activity	１．早急なPML免疫染色システムの構築２．PMLに対するHLA-A24拘束性ペプチドの同定