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2012 Fiscal Year Research-status Report

移植後拒絶反応におけるASCの役割

Research Project

Project/Area Number 24592054
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

瀬戸 達一郎  信州大学, 医学部附属病院, 助教 (70362118)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大橋 伸朗  信州大学, 医学部附属病院, 医員 (80623272)
五味淵 俊仁  信州大学, 医学部附属病院, 医員 (90597668)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsインフラマソーム / IL-1β / ASC / 心移植
Research Abstract

6週から8週の雄のBALB/c (H-2d)マウスをドナーに、ASCノックアウトマウス(C57BL/6(H-2b)バックグランド)をレシピエントに用い、腹部への異所性心移植モデルを作成し、急性拒絶反応におけるASCの関与について検討を行った。コントロール群としてBALB/c (H-2d)マウスをドナーに、C57BL/6(H-2b)マウスをレシピエントとしたMHCフルミスマッチモデルを作成し、生着率を比較した。コントロール群、ASCノックアウト群とも7日から9日で拒絶され、生着率に有意差は認めなかった。
続いてB6.C-H-2bm12マウスをドナーに、ASCノックアウトマウスをレシピエントに用い、急性期モデル同様に異所性心移植モデルを作成した。コントロール群として、B6.C-H-2bm12マウスをドナーとしたMHCマイナーミスマッチモデルを用いて生着率を比較すると、ASCノックアウト群で有意に良好であった。移植後42日に犠牲死させ移植心を摘出し、組織学的に解析を行った。ASCノックアウト群において、炎症細胞浸潤や心筋障害の程度は軽度であった。またエラスチカ・ワンギーソン染色による冠動脈の内膜肥厚の解析においても、ASCノックアウト群において軽度であった。その他IL-1β、IL-18、IL-6、TNFαで免疫染色を行い、現在解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度はBALB/c (H-2d)マウスをドナーに、ASCノックアウトマウスをレシピエントに用いた急性拒絶反応におけるASCの関与を中心に解析する予定であった。最初に行った移植心の生着率で有意差を認めず、組織学的にも両群に明らかな差異を見いだせなかった。
一方、B6.C-H-2bm12マウスをドナー、ASCノックアウトマウスをレシピエントに用いた慢性拒絶モデルについて、コントロール群と生着率を比較したところ有意差を認めたため組織学的に検討を行った。
当初は一年ずつ急性拒絶モデル、慢性拒絶モデルにつき解析する予定でいたので、達成度を簡単に比較はできないが、初年度に慢性拒絶モデルの生着率に有意差を確認できたのは有意義であった。

Strategy for Future Research Activity

急性拒絶モデルに比較し、慢性拒絶モデルにおいてASCの関与があるので、平成25年度はこのまま慢性拒絶モデルを中心に研究を進める。移植後42日の移植心の各種抗体やマーカーを用いた免疫組織学的検討を進めるとともに、更にモデルを作成し移植後21日の移植心の組織学的、免疫組織学的に解析を行う。
また、当初の予定通りレシピエントの脾臓より細胞を精製し、エリスポットアッセイを行い、各種サイトカインも定量的に解析し、ASCノックアウト群とコントロール群とで比較する。こちらも同様に移植後21日と42日で経時的推移についても検討する。
さらに抗CD4、抗CD8、Foxp3、CD25抗体を用いてフローサイトメトリー法を行い、各種Tリンパ球数測定を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

設備備品については、平成24年度動物実験用の顕微鏡を購入予定であったが、機種の選定に時間を要し、平成25年度に納品予定であるため、次年度未使用額が生じた。
消耗品については、平成24年度同様にマウス購入、手術関連機器、動物飼育費、施設利用費、抗体購入費に充てる予定である。マウスに関しては、慢性拒絶モデルを中心に解析する為、C57BL/6 (H-2b)を主に購入する。手術関連機器としては、平成24年度同様に小動物用ピンセット、ハサミ、クランプ、電気メス、10-0ナイロンなどを購入する。
旅費については、 平成24年度は海外への学会出席は無かったが、平成25年度はアメリカ移植学会に参加予定で、概ね当初の予定通りである。

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Published: 2014-07-24  

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