2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592120
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
外村 和也 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90436965)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脳動脈瘤 / 脳循環 / 口腔細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔細菌と破裂脳動脈瘤との関係性を探るべく、マウス脳動脈瘤の形成、進展および破裂を可視化するために臨床用3テスラ磁気共鳴装置での撮像条件の最適化から手がけた。 本研究にはマウス専用コイルを作製し、これを用いることによって前大脳動脈、中大脳動脈、ウィリス脳動脈輪および後大脳動脈など主要な脳動脈の撮像が可能となった。またマウス脳動脈瘤モデルの脳血管の微細な形態学的変化を経時的に観察することができた。さらにT2強調画像によって頭蓋内出血の量的変化を捉えることができた。これらの結果をまとめ、本年度はJournal of Cerebral Blood Flow & Metabolism誌への投稿を行い、掲載が決定した。 また、2011年にNature Communications誌に発表した、頭蓋内出血を悪化させる口腔内細菌である、コラーゲン結合蛋白質陽性TW295をマウスに静脈内投与しMRIを用いて脳動脈瘤の進展を検討したところ、対照群では28.5%でくも膜下出血がみられたのに対し、TW295投与群では70.0%であった。また脳動脈瘤の形成に関してもTW295投与群は80%の動物に脳動脈瘤を認め、対照群の42.9%と比較して増加傾向であった。
以上の結果は世界中の脳卒中研究に携わる研究者が集う学会、World Stroke Congress(トルコ)で発表を行った。
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Research Products
(2 results)