2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592127
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
谷口 理章 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60346195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲村 英二 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30225388)
近藤 威 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50273769)
細田 弘吉 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90403261)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 下垂体 / 動物モデル / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に続いて下垂体損傷ラットモデルにおいて経時的にCRH負荷前および負荷15-30分後のcorticosterone測定を継続したが、絶対値・反応それぞれに個体間また同一固体内でも経時的なばらつきが大きく、手術群・sham群で一定の傾向を見出せなかった。このためさらにthyroxin、IGF-1の追加測定を行ったところ、前者については術前後で一定した変化は認めなかったが、IGF-1については術後4日から7日目に低下し、その後回復する傾向が認められた。 細胞レベルでの機能回復メカニズムを検討すべく、幹細胞マーカーであるSox2染色を施行した。非手術群の固体ではSox2陽性細胞は前葉にまばらにしか存在しなかったが、手術群では比較的広範囲に、一部でクラスターを形成する陽性細胞を認めた。この細胞種の起源を検討すべく、下垂体組織前駆細胞の候補のひとつとして考えられている濾胞星細胞のマーカーであるS100との二重染色を行った結果、S100陽性細胞の一部においてSox2の発現を確認した。逆にSox2陽性細胞はほとんどがS100陽性であり、これより濾胞星細胞の一部が幹細胞様形質を獲得し、機能維持・回復に寄与していることが推察された。
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