2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞活性化能を示す新規人工骨による家兎長管骨欠損の再生
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24592219
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮武 尚央 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (60623155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 治 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (60374948)
今泉 秀樹 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (70250785)
井樋 栄二 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80193465)
保坂 正美 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90302124)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リン酸オクタカルシウム / ゼラチン / 骨置換能 / 材料吸収性 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の研究グループは人工OCPの合成方法として独自に高温度下連続合成法(特3115642)や室温合成法を開発している。実験用豚皮由来ゼラチンを用いて前述の条件のOCPと共沈させ、さらに型枠で採型し凍結乾燥させることで様々な形状のOCP-ゼラチン複合体を作製することが可能であった。複合体について、電子顕微鏡、X線解析、FTIRを用いた評価を行いOCPの特徴を維持している材料であることが分かった。得られた複合体材料を、すでに確立された家兎動物実験モデル(K Suzuki et al,2012)に埋入し骨形成を評価した。埋入後2・4・8週での骨孔のみのコントロール群、ゼラチン単体群、β-TCP群と比較検討をおこなった。μ-CTを用いた肉眼的な所見では他材料と比較してOCP-ゼラチン複合体は早期よりけ欠損部の皮質骨に連続性を認めた。HE染色を行い組織学的形態を定量解析した結果においても、材料の吸収率で、β-TCP群と比較し有意差を認めた。また、骨形成率においてもゼラチン単体・β-TCP群と比較し2週目から有意に骨の形成を認めた。以上の結果よりOCP-ゼラチン複合体は材料吸収性に優れ、且つ、骨形成に優れているため優れた人工骨材料になりえると考えられる。この結果は、2014年12月6日に行われた整形外科バイオマテリアル研究会、2015年2月7日に行われた東北骨代謝・骨粗鬆症研究会において報告した。また、2014年10月9日おこなわれた第28回日本整形外科学会基礎学術集会の招待講演にて報告した。
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[Journal Article] The role of an octacalcium phosphate in the re-formation of infraspinatus tendon insertion2015
Author(s)
Itoigawa Y, Suzuki O, Sano H, Anada T, Handa T, Hatta T, Kuwahara Y, Takahashi A, Ezoe Y, Kaneko K, Itoi E.
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Journal Title
Journal of Shoulder and Elbow Surgery
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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