2014 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨疾患治療を目指した軟骨組織における血管形成制御メカニズムの解明
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24592254
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 健 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00222943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 真 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50401071) [Withdrawn]
中村 耕三 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 総長 (60126133)
篠田 裕介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80456110)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 軟骨 / 血管形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる平成26年度は以下のサブテーマについて研究を継続した。 2)軟骨肉腫および変形性関節症軟骨における血管形成関連因子発現確認および臨床像との比較:昨年度までの解析で臨床データと有意に相関を示す血管形成関連因子を同定できなかったため、さらに新規受診症例を加えて臨床データと各種血管形成関連因子との相関解析を行った。発現量を確認し2群に層別化を行った後Overall survival, Progression free survivalを解析したが解析対象とした各因子において2群間での有意な差を認めたものはなかった。 3)新規血管形成関連因子の同定:血管形成において重要な役割を担っているVEGF-Aプロモーターについての解析を行った。種々の生物種間よりプロモーター領域として転写開始点の上流2kbをについて比較マッピングを行った。相同性の高い領域として、ヒトVEGFプロモーターの転写開始点の上流1kbおよび500bp前後にMouse, Rat, Pig等の生物種と相同性の高い領域を認めた。この部分の遺伝子配列を確認したところ、同領域には複数の転写因子の結合モチーフが存在していることが明らかとなった。 さらに、上記プロモーター領域をレポーターベクターに組み込み、候補遺伝子の発現ベクターを用いて転写活性を確認したところ、一部の遺伝子において転写活性の上昇を認めた。また、これらの遺伝子を軟骨細胞に導入したところ、実際にVEGFの発現が誘導されることを確認した。 4)既存の血管形成阻害分子投与による軟骨肉腫、変形性関節症進行への影響の検討:軟骨肉腫細胞株を移植したヌードマウスに対してVEGF阻害剤の経口投与を行い、腫瘍形成の差を確認したが、投与群と非投与群の間で明らかな差を認めなかった。変形性関節症モデルマウスでも同様にVEGF阻害剤投与を行ったが、変形性関節症進行に対する明らかな影響を認めることはなかった。
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[Journal Article] Does osteophytosis at the knee predict health-related quality of life decline? A 3-year follow-up of the ROAD study.2014
Author(s)
Muraki S, Akune T, Nagata K, Ishimoto Y, Yoshida M, Tokimura F, Tanaka S, Kawaguchi H, Nakamura K, Oka H, Yoshimura N.
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Journal Title
Clin Rheumatol
Volume: Epub ahead of print
Pages: N/A
Peer Reviewed
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