2014 Fiscal Year Annual Research Report
パラバイオシスラットを利用した半月板損傷修復過程解明と組織修復への応用
Project/Area Number |
24592275
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
箕田 行秀 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90453133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 祐介 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10382178)
岩城 啓好 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20381981) [Withdrawn]
脇谷 滋之 武庫川女子大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70243243)
中村 博亮 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60227931)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | パラバイオシス / 半月修復 / 血流由来細胞 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
パラバイオシスラットモデルによる半月板修復の血流の関与を野生型ラット半月板損傷による修復組織上に標識されたGFP陽性細胞、マクロファージに注目して血流由来細胞中のマクロファージの割合を検討した。パラバイオシスラットモデルを作製後4週でにwild型、GFP側共に内側半月前節を切除、術後1、2週に修復半月組織を採取し、抗CD68抗体と抗CD163抗体を用いて免疫染色した。GFPは修復に関与した末梢血由来細胞、CD68陽性細胞は炎症性マクロファージ、CD163陽性細胞は組織修復型マクロファージとして計測した。末梢血由来細胞中のCD68 or CD163陽性マクロファージの割合をCD68 or CD163+/GFP+、CD68 or CD163陽性マクロファージ中の末梢血由来細胞の割合をGFP+/CD68+ or CD163として検討した。 GFP、CD68、CD163陽性率は1週10.0%、13.3%、5.6%、2週で3.7%、1.4%、3.6%であった。CD68+/GFP+は1週64.9%、2週15.8%、CD163+/GFP+は1週19.4%、2週12.1%であった。GFP+/CD68+は1週49.3%、2週42.9%、GFP+/CD163+は1週38.5%、2週18.9%であった。マクロファージは組織修復に重要な役割を行っており、M1マクロファージが貪食作用と炎症に関与し、M2 マクロファージが組織修復に関与していると言われている。本研究によって、損傷初期半月に存在する末梢血由来細胞の約半数はM1マクロファージ のCD68陽性細胞、2割はM2マクロファージのCD163陽性細胞であり、CD68陽性細胞はほぼすべてが末梢血由来細胞由来である一方、CD163陽性細胞は末梢血由来細胞由来の割合が経時的に減少していた。
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Research Products
(5 results)