2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592327
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石川 輝彦 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30272305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 史朗 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80212968)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 喉頭機能 / 気管チューブ / 抜管 / カフリーク圧 / 内視鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「周術期の喉頭機能不全」という課題の中で、(1)喉頭痙攣の予防・治療に関する研究、および(2)気管チューブ抜管時における喉頭機能評価、さらに関連領域としてどのようにしたら安全・確実に換気を維持できるか、を明らかににすることを目的とした。喉頭機能は下気道の防御、気道、発声の役割があるが、本研究では、気道としての機能不全を中心に検討した。 (1)に関しては喉頭痙攣を人為的におこすこと、あるいはそれを積極的に予防しないことに倫理的問題があった。また、喉頭痙攣の発生率も決して大きくないため観察研究も困難であり、計画を断念した。(2)に関しては、カフリークテスによる上気道抵抗の測定、咽頭喉頭内視鏡による喉頭浮腫および反回神経機能の評価が重要であることを提唱し、カフリークテストの定着に寄与した。今年度とくには、喉頭機能の面から抜管リスクのある症例を対象にどのような手順で抜管を行うのか適切か意思決定を含め、決定木分析を行うべく観察研究を行っているが、分析を行うのに十分な症例数(とくに抜管を見合わせるべき症例)は集まっていない。 また、エコーを用いた上気道の評価は、喉頭蓋の厚さなど評価できるものもあるが、声帯浮腫の程度の評価は困難であり、引き続き検討を重ねる必要はあるものの、今まで提唱してきたカフリーク圧の測定や内視鏡検査にとって代わるものとは結論できなかった。 今後は、引き続き決定木分析を行うべく症例を集め、リスクのある症例における気管チューブ抜管の手順を標準化することを目的とする。それと並行し上気道をエコーで評価、その有用性について検討を重ねる予定である。
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Research Products
(2 results)