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2013 Fiscal Year Research-status Report

吸入麻酔薬が肝単核球免疫能に与える影響

Research Project

Project/Area Number 24592370
Research InstitutionNational Defense Medical College

Principal Investigator

高橋 哲也  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 助教 (00589905)

KeywordsLPS / 吸入麻酔薬 / 敗血症
Research Abstract

敗血症性ショックは周術期を含め、集中治療領域において致死的な病態であり、有効な治療戦略の構築が求められながらも、なお確立された治療法がないのが現状である。過去、過大な輸液療法やカテコラミンによる循環動態のサポートが行われてきたが、病態的には細菌感染と全身性の炎症が混在したものであり、細菌感染治療と全身性炎症反応の制御が根本治療となる。LPSを用いた全身性炎症反応モデルの報告では、炎症性サイトカイン抑制により生存率の改善が認められ、多数の薬剤が研究対象となってきたが、臨床の現場では有効性を認めていない。これは、敗血症性ショックが、炎症性サイトカインの抑制のみでは救命できない病態である可能性を示唆している。他方、集中治療領域では患者の鎮静は欠くことのできない処置であり、その方法の良しあしにより患者の予後を決定する可能性がある。具体的には、全身性の炎症反応を抑制するのみならず、未知の経路を刺激もしくは抑制することにより、生命予後を改善できる可能性がある。現在、研究中の吸入麻酔薬による検討では、LPSモデルにおいて、炎症性サイトカインの抑制と生存率改善といった、過去の報告にある内容のみならず、晩期致死的リガンドであるHMGB1の抑制をも認め、更にその新たな作用機序の解明に成功した。現在、論文投稿中であるが、今回解明された作用機序を有効に刺激する麻酔薬を選定すれば、敗血症性ショックの治療に大いに寄与できるものと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初予定していなかった新たな作用機序を発見できたため、その検討に多大な時間がかかり、論文受理に想定外の時間を要している。

Strategy for Future Research Activity

現在は生体保護効果の作用機序検討のため、成獣マウスを用いて検討している。しかし、敗血症患者は、臨床の現場では老齢患者に多く見られる。今後は老齢マウスを用いて同様に検討を行い、更に有効な方法がないかにつき検討を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

追加実験における進捗状況が芳しくなかったため、新たな試薬購入額が少なくなったため
研究試薬購入が主たる使用額となるため、本年度と大きな差異は認めないと考える

URL: 

Published: 2015-05-28  

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