2012 Fiscal Year Research-status Report
のう胞形成前立腺癌異種移植モデルを用いた前立腺癌分泌蛋白質の発現・機能解析
Project/Area Number |
24592385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
井上 貴博 関西医科大学, 医学部, 助教 (80511881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 喜之 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00582107)
山崎 俊成 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00607749)
小川 修 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90260611)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 前立腺癌 |
Research Abstract |
免疫不全マウスの皮下でのう胞を形成する前立腺癌xenograft、KUCaP-3ののう胞内溶液およびKUCaP-3を移植したマウスの血清を質量分析にて網羅的蛋白質解析をした結果、Niemann Pick病typeC2に関係するNPC2の発現をのう胞および血清で確認した。NPC2は前立腺正常細胞株RWPE1では発現が高いもののLNCaPでは発現が低下傾向であり、さらに悪性度の高いPC3やDU145ではよりその発現低下を確認した。ヒト前立腺癌組織でのNPC2の免疫染色を用いた発現解析ではGleason3のような腺管構築をなす癌では発現が高く、Gleason4のように腺管構築の乱れがある癌ではその発現が低下する傾向であった。そこでRWPE-1を用いてNPC2の発現をretrovirusで発現低下させて変異細胞株を作成し、親株とともに3次元培養をすると、NPC2低発現細胞株では腺管を形成する割合が低下していた。 以上から、NPC2は前立腺癌の腺管構築の維持に必要なタンパク質でGleason gradeの高い高悪性度癌ではその発現が低下する傾向にあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫不全マウスの皮下でのう胞を形成する前立腺癌xenograft、KUCaP-3ののう胞内溶液からこれまで前立腺癌ではその分泌の知られていなかったあらたなタンパク質NPC2の機能解析を施行した。現在、網羅的蛋白発現解析の結果得られた別のタンパク質の発現・機能解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
去勢抵抗性を獲得したKUCaP-3ののう胞液の網羅的蛋白質発現解析の結果得られた、去勢抵抗性癌のバイオマーカ候補であったSPARCに関しては、ごく最近別の研究グループがその機能解析を報告した。そのため我々は、先の網羅的解析の結果得られた別の候補分子につき去勢抵抗性変異に関わる機能解析を推進する方針である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
NPC2については、結果の確認のため同様の表現型に関わる3D培養を何度か行う予定である。また去勢抵抗性変異に関わる別の候補分子についても、上記と同様の実験計画に基づき、候補蛋白の絞り込みを行い、その妥当性を評価する。さらにin vivoでの確認のため、その遺伝子を過剰発現あるいは発現抑制をした細胞株を移植したxenograftを作成し、去勢により増殖がどのように変化するかを確認する。
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Research Products
(2 results)