2013 Fiscal Year Research-status Report
尿路上皮癌患者に対する多剤併用化学療法の効果予測を目的としたバイオマーカーの確立
Project/Area Number |
24592407
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
松村 永秀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30316103)
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Keywords | 多施設共同研究 |
Research Abstract |
我々は、尿路上皮癌に対する化学療法を施行する上での効果予測因子として薬学的バイオマーカーの意義についての研究を行っている。これまでGEMの代謝関連物質:hENT1,RRM1やCDDPの耐性獲得関連物質: ERCC1の発現を免疫染色法を用いて評価し、これまで当教室で治療済みの症例において後ろ向き研究を行ってきた。hENT1はpositive regulatorとしてRRM1とERCC1はnegative regulatorとしての有用性を示す後ろ向き研究の結果を学術集会で発表している。 また、進行性・転移性膀胱癌患者から同意を得たのちに、手術材料を用いバイオマーカー候補物質の発現を調べ抗癌剤感受性の予測を行う前向き研究、‘進行性・転移性膀胱癌症例に対する標準化学療法(GC療法、Gem+Carbo療法)の効果予測因子に関する前向き研究’を当院倫理委員会の承認を受けた後に開始している。多施設共同研究として研究は開始されており、内容については、対象症例をFirst line chemotherapyとしてGC療法を行う評価可能病変を有する進行性・転移性膀胱癌患者とし、研究対象病理標本の採取と取扱いについては、臨床研究参加に関する同意を得た上で、治療・診断の際に得られた尿路上皮癌標本の一部を採取している。各種バイオマーカーの発現については、免疫組織染色および定量的RT-PCR法を用いてmRNAレベルを測定しており、これらのバイオマーカーの発現が予後予測因子となり得るか否かにつき統計学的に多変量解析を行う予定である。おおむね順調に研究は進んでおり現在21症例が本研究に登録されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のごとく、‘進行性・転移性膀胱癌症例に対する標準化学療法(GC療法、Gem+Carbo療法)の効果予測因子に関する前向き研究’が立ち上がっており、現在21症例が登録されている。期待していたよりも症例登録のペースがやや悪い印象ではあるが、おおむね順調に開始されている。
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Strategy for Future Research Activity |
当教室の関連施設や本研究参加大学に呼びかけて症例登録を積極的に推進していく予定である。本前向き研究にさらなる症例蓄積を積み重ねて、一定以上の症例数に到達した時点で学会発表や論文報告などを行っていく所存である。
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Research Products
(1 results)