2014 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣明細胞腺癌に対するmTOR阻害剤によるEMT現象の制御とその応用
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24592536
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70388255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00551748)
金村 昌徳 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40298782)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, その他 (70454543)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
山田 隆司 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10182536)
朝日 通雄 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10397614)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | CD24 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣癌患者の腫瘍組織で表現マーカーCD24が陽性の群と陰性の群とで、PFS(progression free survival)とOS(overall survival)を比較したところ、優位にCD24陰性群のほうが成績がよかった。シスプラチン耐性の卵巣癌細胞株であるCaov3はCD24がFACS(fluorescence activated cell sorting)でみたところ陽性細胞と陰性細胞の混在する二峰性の特徴を持つことがわかった。 Caov3を磁気細胞分離法でCD24陽性群と陰性群にわけ、ヌードマウスに投与後播種病巣をを採取し凍結標本をPCRでE-cadherinとsnailを比較したところ、CD24陽性群は陰性群に比べ、E-cadherinは低値で、snailは高値であった。 CD24陽性群と陰性群にソートし、MTS assayしたところCD24陽性群の方がシスプラチンに耐性があることがわかった。Caov3をCD24陽性細胞と陰性細胞を分け、ヌードマウスの腹腔内に投与したところ、有意にCD24陽性群が播種病巣が増大した。通常通りシスプラチンをCaov3を投与した播種モデルのヌードマウスに投与したところ、腹水は貯留する。 高分子ミセルにシスプラチンを内包し,外郭にリガンド結合し抗CD24抗体を修飾させ,CD24陽性の腫瘍細胞に選択的に内包した薬物を放出することができるよう薬剤(CD24-CDDP-LIPO)を作成。Caov-3を磁気細胞分離法でCD24陽性細胞を抽出後,ヌードマウスへ移植し難治性卵巣癌の腹膜播種モデルを作製する。PBS群とCDDP群とCD24-CDDP-LIPO群に分けて尾静脈投与したところ、治療期間中において,CD24-CDDP-LIPO群で腹囲増加率の有意な低下を認めた。また有意に生存期間が延長した。
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[Journal Article] The EMT (epithelial mesenchymaltransition protein expression indicates the metastasicc status and progesis in patient with ovarian cancer2014
Author(s)
Takai M, Terai Y, Kawaguchi H, Ashihara K, Fujiwara S, Tanaka T, Tsunetoh S, Tanaka Y, Sasaki H, Kanemura M, Tanabe A, Ohmichi M.
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Journal Title
Journal of ovarian research
Volume: 76
Pages: 1-5
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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