2013 Fiscal Year Research-status Report
SIRT1活性化剤によるアレルギー性鼻炎根治に向けた基礎的研究
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24592574
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中丸 裕爾 北海道大学, 大学病院, 講師 (20344509)
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Keywords | SIRT1 / IL-33 / 鼻アレルギー |
Research Abstract |
本年度においてはアレルギー性鼻炎患者下鼻甲介粘膜とコントロールの下鼻甲介粘膜のIL-33とSIRT1の発現量をリアルタイムPCRにて検討した。その結果アレルギー性鼻炎患者の下鼻甲介粘膜においてはIL-33発現量が亢進しSIRT1の発現量は低下していることが判明した。下鼻甲介粘膜のSIRT1抗体での染色により鼻粘膜上皮にSIRT1の発現が亢進していた。 In vitroの実験としては鼻粘膜上皮細胞を単離することを試みた。手術中に採取した鼻粘膜をHam's F-12 medium supplemented with antibiotics (100IU/ml ペニシリン、100ug/mlストレプトマイシン)で洗い、0.1% protease type XIVを含んだHam培地で16時間 4℃で培養した。 シャーレに付着した細胞を鋭匙で回収し洗浄後1well 1*105個/2mlでコラーゲンコートした6wellのdishにまき37度でHam F-12培地で培養した。 現在上皮細胞であることを確認し、SIRT1の抑制剤、促進剤を添加しIL-33の発現量の変化を観察中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
鼻粘膜の単離は成功したが、IL-33の量の変化が一定でなく、再現性を得るのに苦労をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は初代培養の鼻粘膜上皮を使い、SIRT1の活性化剤、促進剤によるIL-33の変化をみる。 またSIRT1のsiRNAを使用して、遺伝子をノックダウンして、IL-33の変化を見る予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
鼻粘膜の単離は成功したが、IL-33の量の変化が一定でなく、再現性を得るのに苦労をしている。このため次に予定していた試薬等の購入がまだのため次年度使用額となった。 培養試薬の購入、siRNA試薬の購入、RCR試薬の購入にあてる。
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