2014 Fiscal Year Annual Research Report
気道リモデリングの嗅粘膜障害への関与―好酸球性副鼻腔炎の嗅粘膜分泌異常の解明―
Project/Area Number |
24592579
|
Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
春名 真一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60198934)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深美 悟 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00311944)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 嗅覚障害 / 嗅粘膜 / 糖蛋白 / 三次元培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.マウス実験的鼻副鼻腔炎モデル時の嗅粘膜を細胞培養し、正常嗅粘膜細胞の増殖および分化能と比較した。脳アストログリアと上皮細胞の分化を支持する繊維芽細胞を埋め込んだ収縮コラーゲンゲル上に嗅粘膜上皮を移植したままで培地の中に入れ、空気に触れさせながら培養すると位相差顕微鏡で上皮のoutgrowthが確認できた。次にcytokeratin抗体染色し上皮細胞であることを確認した。また抗Neurafilament抗体を用いて免疫染色すると散発的に発現がみられ、嗅細胞であることが考えられた。さらにPAS、WGA ,Muc5acにて発現があり、ボーマン腺の存在が支持された。今後、単離末梢好酸球を添付し、培養細胞の糖蛋白の変化を観察する予定である。 2.喘息合併好酸球性副鼻腔炎患者の手術前後にFeNOの計測と呼吸粘膜と嗅粘膜組織障害を対比すると術前FeNOの高い症例の呼吸粘膜では好酸球性炎症が強く、気道リモデリングが観察された。同時に採取した嗅粘膜でも好酸球を中心とした炎症細胞浸潤が観察された。 3.副鼻腔炎手術で採取した前部副鼻腔と後部副鼻腔粘膜でのIgE, NOS、レクチン、EG2抗体を用い光顕で対比すると後者の方が、IgE,活性好酸球、NOSの発現が強かった。同時に好酸球性副鼻腔炎での嗅粘膜ではEG2,NOS,IgEの発現が同様に認められ、後部副鼻腔での好酸球性炎症の存在が示唆された。
|
Research Products
(7 results)