2012 Fiscal Year Research-status Report
呼吸器線維芽細胞におけるコリントランスポ-タ-の同定とその機能解析
Project/Area Number |
24592583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
野中 学 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (70271351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲津 正人 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00297269)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コリントランスポーター |
Research Abstract |
呼吸器における慢性副鼻腔炎や肺線維症には線維芽細胞が増殖している。線維芽細胞増殖はそれらの病態形成において、増殖やサイトカイン産生を通し主役をなすが、増殖の機序は不明である。新規コリントランスポ-タ-であるcholine transporter-like proteinが癌細胞のコリン輸送を担っており、その輸送機能を抑制すると細胞増殖抑制やアポト-シスをおこす。本研究は、呼吸器線維芽細胞のコリントランスポ-タ-の発現を検討し、特異的に発現するコリントランスポ-タ-を標的として線維芽細胞増殖を制御することで、新たな呼吸器疾患治療戦略を開発することを目的としている。 慢性副鼻腔炎に伴い形成される鼻茸より線維芽細胞を単離、培養し、発現しているコリントランスポ-タ-の種類(CHT1、CTL1~5、OCT1~OCT3)をReal time PCRにて検討した結果、CTL1とCTL2の発現がみられ、CHT1やCTL3~5, OCT1~3の発現はみられなかった。アセチルコリン合成酵素 (ChAT)の発現はなく、AChの合成な無いと考えられた。Na/H exchanger 1 (NHE1)が主に発現していた。 鼻茸線維芽細胞に高発現ないしは特異的に発現しているコリントランスポ-タ-における、[3H]コリン取り込み機構の特徴を検討した結果、Na+非依存性であった。また、high-affinityがCTL1で、low-affinityがCTL2であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
比較的順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
コリントランスポ-タ-分子の機能解析には、RNA干渉法を用いた特異的なmRNA発現抑制法が有用であるため、鼻茸線維芽細胞に高発現ないしは特異的に発現しているコリントランスポ-タ-分子を選択的にノックダウンするshRNA発現ベクタ-を用いて、[3H]コリン取り込み及ぼす影響を検討する。これらの検討により、コリン取り込みに関与するコリントランスポ-タ-分子の同定が可能となる。 鼻茸線維芽細胞において高発現あるいは特異的に発現しているコリントタンスポ-タ-分子に対するshRNA発現ベクタ-を用いたコリントタンスポ-タ-分子発現抑制による細胞増殖および細胞死に及ぼす影響を検討するアポト-シスを介する細胞死の検討は、Caspase-Glo Assay (Promega)を用いてcaspase-3/7, -8, -9活性を測定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
コリントランスポ-タ-分子の機能解析には、RNA干渉法を用いた特異的なmRNA発現抑制法が有用であるため、鼻茸線維芽細胞に高発現ないしは特異的に発現しているコリントランスポ-タ-分子を選択的にノックダウンするshRNA発現ベクタ-を用いて、[3H]コリン取り込み及ぼす影響を検討する。
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