2014 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症におけるプロカルシトニンの意義―プロカルシトニン欠損マウスを用いてー
Project/Area Number |
24592757
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Research Institution | Osaka Kawasaki Rehabilitation University |
Principal Investigator |
中村 美砂 大阪河崎リハビリテーション大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70285386)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | カルシトニン / 敗血症 / ノックアウトマウス / プロカルシトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの結果よりプロカルシトニン(PCT)は敗血症による死亡には大きく影響しないが、敗血症症状を増長する働きのあることが推測された。この現象には、敗血症の際のバイオマーカーであるIL-6の産生の抑制が関与している可能性が推測された。そこで本年度は。抗炎症サイトカインであるIL-10に着目してカルシトニンノックアウトマウス(CTKO)とコントロールの間における血中濃度の比較を行った。リポポリサッカライド(LPS)濃度は10 g/g体重に設定し、血清のサンプリングは投与後3、6、24時間後に行った。ELIZAによる測定の結果、両群ともLPS投与3時間後で上昇が見られ、ELIZAによる測定の結果、LPS投与3時間後でKO群での上昇が顕著であった。その後、野生型群では、上昇していったのに対し、KO群では減少していった。以上の結果より、PCTは、LPS投与後初期のIL-10の上昇を抑制するが、その後上昇を促進することが推測された。
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