2013 Fiscal Year Research-status Report
口腔がんの予後予測に対する画像診断学的及び分子生物学的アプローチの戦略的融合
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24592838
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
森本 泰宏 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00275447)
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Keywords | MR spectroscopy / 18F-FDG / 機能 / 口腔乾燥症 / 口腔がん |
Research Abstract |
1 正常者の頭頸部におけるMRスペクトロスコピーの撮像を行い、単一元素の検出を行ってきた。はじめに唾液の成分との比較を行うために耳下腺及び顎下腺に的を絞り、撮像及び成分分析を行った。しかし、両組織には極めて高い脂肪成分が多く、正確な成分分析を行うことができていない。今後は新たなソフトウエアを応用することで対処していく予定である。同時に、口腔がん患者に対して腫瘍部分におけるcholineとcitrateそれぞれの量や両者の比と病理学的性状とを比較する予定である。 2 口腔がん患者の18FDG-PET-CT画像から得られるSUV値について、検討する中で、正常部にも高集積を示す領域が多数あることを明らかにした。そのため、SUV値が高値を示す領域や状態を検討した。その結果、口輪筋と舌筋に集積が強いことが確認できた。加えて、根尖性歯周炎と辺縁性歯周炎の程度と18-FDG集積が相関することも確認できた。今後は、口腔がんの病理所見、治療後の再発率、後発リンパ節転移の発症率及び生存率等と比較検討する予定である。 3. Dynamic MR sialographyにおける唾液腺刺激後の変化率と口腔乾燥症の程度及び治療効果が関係していることを確認した。今後、このデータを利用して、口腔がん患者に対して放射線照射を行った患者の間で唾液流出及び口腔乾燥感の相違をDynamic MR sialographyのデータと比較・評価していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
18F-FDG-PET-CTによる口腔がん及び転移性リンパ節の評価については、国際誌への投稿を果たし、極めて順調に進んでいる。また、口腔乾燥症の評価に関しても順調に進んでおりよい結果を得ている。しかし、MR spectroscopyによる口腔がん患者の評価に関しては昨年同様頭頸部の組織に脂肪成分が多いことが一因で適切なデータが得られないものが多い。現在、効率良く進む方法を考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
18F-FDG-PET-CTによる口腔がん及び転移性リンパ節の評価については昨年同様のペースで、実験計画書に沿った形で研究を推進していく予定である。同様に、口腔乾燥症の程度及び治療効果に関する研究も実験計画書に沿って薦めていく予定である。MR specrtoscopyによる腫瘍の性質評価に関しては上手くデータ取得が可能なものが僅かではあるが存在するので、取得が上手くいかない理由を考案し、対応して行こうと考えている。平成24年度より開始した研究内容を継続して行い、分析対象者である口腔がん患者の症例数を蓄積して行く。腫瘍の経過を含めた臨床データ、画像診断学的パラメータ(腫瘍の部位、形態的特徴、ADC値、choline/citrate比の値、Dynamic curveの形態的特徴、18FDGのSUVmean、SUVmax)、分子生物学的パラメータ(上記したWHOによる組織学的分化度、Y-K分類による浸潤様式、AgNORsの量、免疫染色の数値等)を患者ごとにファイリングし、整理する。また、予後の指標に関しても経過ごとに期間を増し適切に評価する。それぞれのデータは症例数が増すごとに逐次組み入れ、統計処理を行い診断学的意義のあるパラメータの特定を行っていく。特に、予後の指標と統計学的に処理し、診断学的意義あるものを明らかにする。同時に多変量解析を行いパラメータの中で予後に関係するものの優劣を分析する。次に、診断学的意義のあるパラメータを用いてROC解析を行い、診断学的精度を検討する。その後、各種パラメータからROC解析を使って評価したものを更に組み合わせることで、患者の予後の指標をより高いレベル迄推定出来るように改良していく。研究早期の段階から予後不良のパラメータが統計学的に明らかになった場合、上記した口腔外科学会及び口腔腫瘍学会が提唱する一般的な口腔がん治療よりも若干over-treatmentsになるような変更についても患者と協議の上、積極的に対応し、診断効果の改善を確認していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の遂行は順調であり金額の使用に大きな問題はないが、昨年度購入を予定していた画像処理装置の発表が4月以降にずれ込んだことにより購入が出来なかったため次年度の使用額が生じた。 前年度購入予定であった画像処理装置を今年度で購入することで使用する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Occurrence of silk stitch abscess after surgery in patients with oral squamous cell carcinoma.2013
Author(s)
Yamamoto N, Yamashita Y, Yoshiga D, Ishikawa A, Matsuo K, Miyamoto I, Oda M, Tanaka T, Kito S, Seta Y, Takahashi T, Koga H, Kenji K, Morimoto Y
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Journal Title
Med Oral Patol Oral Cir Bucal
Volume: 18
Pages: e701-5.
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Variety and complexity of 18F-FDG accumulations in oral cavity of patients with oral cancers.2013
Author(s)
Kito S, Koga H, Kodama M, Habu M, Kokuryo S, Yamamoto N, Oda M, Nishino T, Zhang M, Matsuo K, Wakasugi-Sato N, Matsumoto-Takeda S, Seta Y, Yoshiga D, Kaneuji T, Nogami S, Yoshioka I, Yamashita Y, Tanaka T, Miyamoto I, Kitamura C, Tominaga K, Morimoto Y
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Journal Title
Dentomaxillofac Radiol
Volume: 42
Pages: 20130014
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] : Identification of peripheral vessels in oral and maxillofacial regions on magnetic resonance angiography obtained using a balanced steady-state free-precession sequence with a time-spatial labeling inversion pulse and using fresh blood imaging.2013
Author(s)
Oda M, Tanaka T, Yamashita Y, Kito S, Wakasugi-Sato N, Matsumoto-Takeda S, Nishimura S, Habu M, Kodama M, Uehara M, Kaneuji T, Kokuryo S, Miyamoto I, Yoshiga D, Seta Y, Tominaga K, Yoshioka I, Morimoto Y
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Journal Title
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol
Volume: 116
Pages: 791-7
DOI
Peer Reviewed
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