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2015 Fiscal Year Annual Research Report

選択的咀嚼筋制御と各咀嚼筋の代償性機能発現の特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24592900
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

古内 壽  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50209160)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡邉 誠  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (80091768)
坪井 明人  東北大学, 東北メディカルメガバンク機構, 教授 (00241646)
笹野 高嗣  東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (10125560)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords歯学 / 顎口腔機能 / 咀嚼運動 / 筋活動
Outline of Annual Research Achievements

1.目的:咀嚼運動は各咀嚼筋の共同作業により行われているが、それぞれの咀嚼筋が顎機能にどのようなタイミングでどのように関与しているかの詳細は必ずしも明らかではない。これまでわれわれはヒトの先天性疾患の症例を通して、咬筋の機能低下によって他の咀嚼筋の筋活動電位と活動パターンが変化することを明らかにしてきた。
本研究では実験的にウサギ咀嚼筋に筋選択的な機能抑制状態を作り出し、他の咀嚼筋に生じる代償性・同調性・協調性機能変化を解析し、各咀嚼筋の作用を詳細に解明することを目的とした。すなわちA型ボツリヌス毒素により局所選択的に咬筋機能抑制ウサギを作成し、各咀嚼筋の筋電図を導出し咀嚼筋機能を分析することを企図した。今年度は特に筋電図電極の改良と手術方法について検討することとした。
2.材料、方法:日本ウサギ(雌、体重2~2.5Kg)を用いて全身麻酔下で咬筋浅部にA型ボツリヌス毒素(BTXA)を局所投与し咬筋機能抑制ウサギを作成した。筋機能は咀嚼筋の筋電図をテレメトリーシステムにて導出することとし、体内埋め込み型筋電図電極を咬筋に、送信機を肩背部に設置することとした。
3.結果:ウサギ咬筋浅部にBTXAを投与したところ筋の厚みが縮小し咬筋浅部の筋委縮が確認でき、筋機能抑制を安定的に作成することができた。筋電図の導出については、全身麻酔下でウサギ咬筋への筋電図電極および肩背部への送信機埋入を行ったが、電極の脱離や送信機の露出等が生じた。そのため筋電図電極の改良と手術方法の再検討を行ったが、長期に安定してデータを得ることはできなかった。
4.まとめ:筋選択的に咬筋機能抑制モデル動物を応用し、テレメトリーシステムで長期安定的に非拘束下での咀嚼筋筋電図の導出を行い実験的に筋機能を解析することは咀嚼筋の詳細な機能分析に非常に有効な方法であるが、筋電図電極のさらなる改良と手術方法の再検討が必要である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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