2013 Fiscal Year Research-status Report
末梢型ベンゾジアゼピン受容体遺伝子多型解析を用いた補綴治療リスク診断
Project/Area Number |
24592926
|
Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
正木 千尋 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 祐介 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00611287)
中本 哲自 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30514989)
細川 隆司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
|
Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
補綴治療の失敗や歯冠修復物の破折などの誘因の一つである睡眠時ブラキシズムは精神的ストレスと密接な関係がある不随意運動と考えられている。また、精神的ストレスの感受性の指標として血小板における末梢型ベンゾジアゼピン受容体(PBR)が注目されており、さらにPBR遺伝子多型の解析からストレスに対する感受性を評価することが可能であると報告されている。そこでPBR遺伝子多型と睡眠時ブラキシズムの関連を明らかにし、PBR遺伝子多型により睡眠時ブラキシズムの診断と遺伝的リスクを診断することを目的とした。 25年度は被験者の頬粘膜から口腔粘膜細胞を採取後、ダイレクトシーケンシング法によりPBR遺伝子多型の検討を行ったが、26年度は各被験者の睡眠時ブラキシズムの有無を検討するため、睡眠検査を行った。睡眠検査のスケジュールとして就寝時間は23時、起床時間を6時45分とし、その間、携帯型小型筋電計を用いて咬筋筋電位の測定を行った。咬筋筋電図において覚醒時の最大噛みしめ時の30%以上、ブラキシズムイベントの持続時間は3秒以上をI回としてカウントし、各イベントの間隔が5秒以上のものを別のブラキシズムイベントとして測定した。遺伝子多型別のブラキシズムイベント数を検討したところ、G/Gホモ型をもつものは1時間あたりのブラキシズムイベントにおいて2回以上3回未満が最も多く、一方G/Aヘテロ型をもつものは全体的にばらついており、1回未満の被験者4名もみられる一方、1時間あたり8回以上もブラキシズムイベントを行った被験者が6名いた。A/Aホモ型に関しては2回以上、4回未満に分布していた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に予定通り口腔粘膜細胞からのDNA増幅、その後の遺伝子解析の手法を確立することができたので、本年度はすぐに睡眠検査に移行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は睡眠時ブラキシズムと精神的ストレスとの関連性を明らかにするため、睡眠前後における精神的ストレスの検討を行っていく予定である。
|
Research Products
(1 results)