2013 Fiscal Year Research-status Report
Warburg効果を標的とした腫瘍血管新生因子CCN2遺伝子発現制御の試み
Project/Area Number |
24593060
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌谷 宇明 昭和大学, 歯学部, 講師 (00315003)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
新谷 悟 昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429)
栗原 祐史 昭和大学, 歯学部, 助教 (90514969)
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Keywords | 低酸素 |
Research Abstract |
本研究はWarburg効果を標的とした癌治療戦略を考える上で腫瘍血管新生因子CCN2の低酸素下遺伝子発現機構における解糖系酵素GAPDHの分子背景(発現パターン,活性化機構)および病理学的意義の解明を目的としている。研究実施計画としては平成24年度は癌腫(腺癌、軟骨肉腫)および血管内皮細胞株における各GAPDH発現の確認と低酸素下での細胞内局在,および動態の確認を目指しており、具体的には1) 各種癌腫におけるGAPDHの細胞内局在と低酸素下発現変動の確認 2) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH細胞内局在および動態変動によるCCN2発現変化の確認 3) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH分子のknockdownを計画していた。現在、ヒト軟骨肉腫細胞株と腺癌でCCN2発現変化に伴うGAPDHの発現を確認中であり、同時にGAPDH分子のknockdownを実施中である。ま た、平成25年度以降の研究実施計画では各種癌腫におけるGAPDH分子のknockdownによる機能解析および当該分子を標的としたCCN2発現調節の可否と癌腫におけるGAPDH阻害剤の抗癌剤としての可能性を挙げていた。4) GAPDH分子のknockdown細胞株のにおけるccn2 mRNA安定性検証した後、5) 癌腫におけるGAPDH阻害剤あるいはsiRNAの抗癌剤としての可能性を探索する。以上のGAPDH単独阻害による抗癌作用の検討と同時に,既存の癌腫治療(例えば白金系抗癌剤,放射線照射など)による抗癌作用との比較や併用療法による効果増強,薬剤もしくは照射量減量の可能性などを探る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト軟骨肉腫細胞株でCCN2発現変化に伴うGAPDHの発現を確認中であったが、軟骨肉腫細胞の脱分化などにより、CCN2発現が一定でなく、またGAPDH分子のknockdownを実施したところ、細胞死などにより資料回収に難渋した。このためCCN2高発現の腺癌細胞MDA231に変更してGAPDH分子のknockdownを行い、CCN2発現の確認を行う方向で修正している。
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Strategy for Future Research Activity |
CCN2高発現の腺癌細胞に変更してGAPDH分子のknockdownを行い、CCN2発現の確認を行う方向で修正している。GAPDH阻害剤によるCCN2発現変化も確認した後、既存の癌腫治療(例えば白金系抗癌剤,放射線照射など)による抗癌作用との比較や併用療法による効果増強,薬剤もしくは照射量減量の可能性などを探っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画に遅れが生じ、次段階で必要な物品確定が困難であった。現在、研究計画にもあるように、細胞種を変更して実験推進しており、遅れを取り戻せると思われる。それに伴い必要物品の項目も明らかにある予定である。 細胞種変更により、今後の実験計画は従来細胞で行う予定であった実験をそのまま変更細胞に当てはめる予定である。実験自体の変更はないので、実験計画通りで大きな変更はしない。
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Research Products
(6 results)