2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593074
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池田 悦子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (20509012)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 照子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00127250)
竹下 信郎 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50431515)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 歯乳頭細胞 / 石灰化誘導 |
Research Abstract |
本研究では、新規の吸収性生体材料であるリン酸化プルランを歯科再生材料として応用し、新たな再生歯根の作製技術を開発する。「ヒトから採取可能な分化段階後期の歯胚由来の組織幹・前駆細胞を用いた歯根再生技術を確立する。」という目的に従って、ヒトから採取可能な分化段階後期の歯胚由来の組織幹・前駆細胞の培養方法の確立を行った。これらの組織幹・前駆細胞について、どの歯科組織の再生に利用可能かどうか、その再生能を決定することは重要であり、再生能を正しく解析するためには、培養方法の確立が重要である。まず、ヒトから採取可能な分化段階後期の歯胚を採取する。分化段階後期の歯胚を採取するために、E18のC57BLマウスの胎仔の歯胚を下顎より摘出する。摘出した歯胚をディスパーゼ処理し、歯小嚢組織と歯乳頭組織を、外科的に分離する。歯乳頭組織より細胞を採取するため、組織片を接着させて培養するアウトグロース法とコラゲナーゼ処理して細胞を単離するコラゲナーゼ法を用いて細胞を採取し、適切な方法を検討した。アウトグロース法では、培養中に死滅する細胞が多数認められたため、コラゲナーゼ法によって採取する方法が、歯乳頭細胞の採取に適切であると考えられた。さらに、細胞を増殖させるために、10%FBS含有DMEM培地とMF-start培地にて培養したところ、MF-start培地の方がより増殖が認められた。そこで、歯乳頭細胞をMF-start培地にて1週間培養し、その後、トリプシン処理して細胞を回収して、セルバンカーに懸濁して凍結保存した。凍結保存した歯乳頭細胞は融解後に10%FBS含有DMEM培地にて培養できることが確認された。分化段階後期の歯胚の歯乳頭細胞の培養法の確立として、E18のC57BLマウスの胎仔の歯胚を下顎より摘出し、コラゲナーゼ処理にて細胞を採取し、MF-start培地にて培養する方法を確立した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、E18のC57BLマウスの胎仔の歯胚由来の歯乳頭細胞および歯小嚢細胞の 培養の培養方法の確立、石灰化誘導の方法の確立、およびリン酸化プルランコーティング上の細胞の石灰化能の評価を行う予定であった。しかしながら、E18のC57BLマウスの胎仔の歯胚由来の歯乳頭細胞の培養における増殖が悪かったために、細胞の培養方法の確立に時間がかかったため、予定よりも進捗が遅れた。
|
Strategy for Future Research Activity |
E18のC57BLマウスの胎仔の歯胚由来の歯小嚢細胞の培養方法の確立。歯乳頭細胞の石灰化誘導の方法の確立。リン酸化プルランコーティング上の細胞の石灰化能の評価。in vivoにおける動物モデルの作成。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし。
|