2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593074
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池田 悦子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (20509012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 照子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00127250)
竹下 信郎 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50431515)
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Keywords | 再生医療 / 歯科 / 歯根 / リン酸化プルラン |
Research Abstract |
本研究では、新規の吸収性生体材料であるリン酸化プルランを歯科再生材料として応用し、新たな再生歯根の作製技術の開発を目指す。『ヒトから採取可能な分化段階後期の組織幹・前駆細胞を用いた歯根再生技術を確立する。」という目的に従って、ヒトからは第三大臼歯として採取可能な、分化段階後期に相当する歯胚をマウスから採取して、細胞の培養方法の確立を行った。まず、胎生18日齢のC57BLマウスの胎仔の歯胚を下顎より摘出する。摘出した歯胚を酵素処理することにより歯乳頭組織を採取し、さらに酵素処理を行い細胞を単離・培養することにより歯根再生技術確立のシーズとして用いる歯乳頭細胞を獲得した。また本研究では、リン酸化プルランを新規の歯科再生材料として応用することを目指しているため、我々はリン酸化プルラン上での細胞動態の検討を行った。まず培養プレートをリン酸化プルランでコートし、その上にヒト歯根膜細胞を播種し、細胞増殖と骨芽細胞分化誘導培地による石灰化への影響を解析した。 今後、リン酸化プルランが種々の細胞動態におよぼす影響をさらに解析することにより、リン酸化プルランの分子生物学的な作用メカニズムの解明を目指す。また、歯根再生のためのin vivoへの細胞導入方法として、細胞シートの応用の可能性を検討する。本研究により歯根再生のための基盤的知見が得られ、それらの知見を複合することにより、未だ確立されていない歯根再生技術の開発実現を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本実験で用いるリン酸化プルランは、新規性の高い材料であり、現在もその生物学的および化学的性質に改良が加えられている。それに伴い、細胞培養に至適なリン酸化プルランの条件検討に時間を要しているため、予定よりも研究の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞培養に至適なリン酸化プルランの条件を検討したうえで、リン酸化プルラン上での歯周組織由来細胞および骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1の分化や増殖などの細胞動態の解析を行う。さらに、再生歯根膜シートを作製し、リン酸化プルランと組み合わせた歯根再生技術の確立を目指す。
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[Journal Article] Compressive Force-Produced CCN2 Induces Osteocyte Apoptosis Through ERK1/2 Pathway2014
Author(s)
Hoshi K, Kawaki H, Takahashi I, Takeshita N, Seiryu M, Murshid SA, Masuda T, Anada T, Kato R, Kitaura H, Suzuki O, Takano-Yamamoto T
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Journal Title
J Bone Miner Res
Volume: 29(5)
Pages: 1244-1257
DOI
Peer Reviewed
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