2012 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の口腔機能改善が及ぼす運動器機能訓練への増強効果の検証
Project/Area Number |
24593144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
宮崎 秀夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00157629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葭原 明弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50201033)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 予防歯科学 |
Research Abstract |
介護サービスにおける集団的口腔機能向上訓練によって口腔機能の向上が可能である。しかしながら介護度の改善または進行防止に効果があるかについては明らかにされていない。一方、口腔機能と運動能力との関連が学術的に示されている。したがって、口腔機能の改善は全身的な運動器機能の改善または維持に効果があるという仮説が成り立つ。 運動器機能の低下の恐れのある高齢者に対して、口腔衛生指導および口腔機能訓練を運動器機能訓練とあわせて行うことによって、運動器機能訓練のみを行うよりもより高い効果が得られることについての検証を行うことを目的としている。 今年度、当初、新潟市において調査を実施予定であったが、協力を得られなかったことから、他地区での実施を目指した。その結果、佐渡市および西蒲原郡弥彦村において調査が実施できる運びとなった。佐渡市では3クール、弥彦村では2クールの実施を予定しており特定高齢者延べ約90人の対象者を確保した。調査実施スケジュールについても行政関係者との調査が終了し、次年度4月から実施予定となっている。口腔機能向上プログラムおよび運動器機能向上プログラムについては、計画書に沿い、口腔機能向上プログラムについては、呼吸訓練、頸部のストレッチや舌・口唇の自由自動運動、耳下腺マッサージ、構音機能訓練、咀嚼・嚥下機能訓練、口唇閉鎖力訓練、および舌機能訓練を行う。また、運動機能向上プログラムについては、腕を前に上げる運動(三角筋)、腕を横に上げる運動(三角筋)、腕の曲げ伸ばし運動(上腕二頭筋)、椅子からの立ち上がり(大腿四頭筋,大殿筋)、膝を伸ばす運動(大腿四頭筋)、脚の後ろ上げ運動(大殿筋)、脚の横上げ運動(中殿筋)、肩の運動、手首・腕のストレッチ、太ももの裏のストレッチ、ふくらはぎのストレッチ、および首の運動を行うことが決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、当初、新潟市において調査を実施予定であったが、協力を得られなかったことから、他地区での実施を目指した。その結果、対象地区の選定および行政との調査実施スケジュールの調整に多くの時間を費やす結果となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象地区および実施方法が整備されたことから、次年度4月より調査を開始する。まず、ベースライン調査として、口腔内診査、口腔機能の評価、運動器機能の評価を実施する。口腔機能向上プログラムおよび運動器機能向上プログラムについては、地元歯科衛生士および運動訓練士を雇い上げ実施する。3ヶ月後に効果の判定(評価)をベースライン調査と同じ項目を同一基準で行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実施にあたって、調査補助および事務補助については年間延べ360人程度分の謝金を想定している。本研究の成果発表および関連の情報収集のため、学会参加および調査打ち合わせに関する旅費を想定している。さらに連絡のための郵送費、プロトコールおよび質問紙、印刷のための印刷費、および各種測定用文具等の消耗費を想定している。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Evaluation of chewing ability and its relationship with activities of daily living, depression, cognitive status, and food intake in the community-dwelling elderly2013
Author(s)
Y. Kimura, H. Ogawa, A. Yoshihara, T. Yamaga, T. Takiguchi, T. Wada, R. Sakamoto, Y. Ishimoto, E. Fukutomi, C. W. Ling, M. Fujisawa, K. Okumiya, K. Otsuka, H. Miyazaki and K. Matsubayashi
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Journal Title
Geriatr. Gerontol. Int.
Volume: 13
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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