2014 Fiscal Year Annual Research Report
口腔組織に対する還元型コエンザイムQ10の抗加齢作用の検討
Project/Area Number |
24593153
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
友藤 孝明 岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
遠藤 康正 岡山大学, 大学病院, その他 (50580213) [Withdrawn]
江國 大輔 岡山大学, 大学病院, 講師 (70346443)
東 哲司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80432649)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 還元型コエンザイムQ10 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、歯周組織に対する還元型コエンザイムQ10の塗布効果を検討することを目的としている。平成26年度では、還元型コエンザイムQ10の抜歯後の創傷治癒への影響を調べた。8週齢ノFischer雄性ラットの上顎第一臼歯を抜去し、5%還元型コエンザイムQ10配合軟膏(実験群)もしくは還元型コエンザイム非配合軟膏(対照群)を塗布した。軟膏は、1日1回の頻度で3日間もしくは8日間塗布した。3日後において、実験群の創傷組織上部におけるコラーゲン密度は対照群と比べて有意に高かった(p< 0.05)。多核好中球数も、対照群よりも実験群で有意に少なかった(p< 0.05)。また、実験群において、創傷組織におけるfibroblast growth factor-2陽性細胞の発現は高く、8-hydroxydeoxyguanosine陽性細胞の発現は低かった。さらに、実験群のmatrix metalloproteinase-3、nuclear factor-kB、interleukin-1β、tumor necrosis factor-α、heme oxygenase-1の遺伝子発現が対照群よりも有意に低くなっていた(p< 0.05)。一方、8日後において、対照群と実験群との間に大きな違いはなかった。これらのことから、還元型コエンザイムQ10の塗布は、抜歯後早い段階における創傷治癒を促進させることが分かった。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Anti-aging effects of dentifrices containing anti-oxidative, anti-inflammatory, and anti-bacterial agents (Tomarina®) on gingival collagen degradation in rats2014
Author(s)
Irie K, Tomofuji T, Ekuni D, Endo Y, Kasuyama K, Azuma T, Tamaki N, Yoneda T, Morita M
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Journal Title
Arch Oral Biol
Volume: 59
Pages: 60-65
Peer Reviewed
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