2015 Fiscal Year Annual Research Report
F.Nightingaleの業績を現代に活かすための‘類比’の方法論に関する研究
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24593187
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
和住 淑子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80282458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 利江 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (70160926)
斉藤 しのぶ 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (90292680) [Withdrawn]
錢 淑君 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (50438321)
河部 房子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00251843)
椿 祥子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (10604861) [Withdrawn]
川上 裕子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 研究員 (20612196) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | F. Nightingale / 看護 / 看護政策 / 類比 / 研究方法論 |
Outline of Annual Research Achievements |
F. Nightingale (1820-1910) は、当時の英国の激しい社会変革の最中にあって、人類の未来を見通した数々の注目すべき提言を膨大な著作に書き著し、幅広い制度改革の礎を築いた。しかし、どのように偉大な業績であっても、歴史上の出来事は一回性のものであり、同じ状況は二度と起こり得ない。現代を生きる我々が彼女の業績に学び、それを今日我々の抱える諸課題の解決に活かすためには、当時の状況と現在目の前で起こっている状況との共通性・相異性を見極める‘類比(analogy)’の作業が不可欠となる。本研究の目的は、F. Nightingaleの業績を現代に活かすべく、その要となる‘類比’の方法論を明らかにすることである。 本研究では、先行研究において特定したF. Nightingaleの生涯にわたる12の業績との‘類比’の可能性を有する今日の日本社会の抱える課題を特定し、F. Nightingale の業績からの学びを当該課題に活かす上での‘類比’の方法論を明らかにすることができた。 当初は、類比の方法論を意識的に適用して、今日の日本社会の抱える課題に対し、看護が本来の役割を果たしていくためには、どのような取り組みが必要であるかについて、国際学会・国内学会にて発表する予定であったが、情報発信の方法として、webページで公表することがより適当と判断し、計画を変更した。 平成27年度は、本研究の最終年度に当たり、webページのコンテンツおよび構成を検討し、研究成果の発信のためのwebページを公開した。さらに、ナイチンゲールの著作の収集・分析作業も継続した。
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