2014 Fiscal Year Annual Research Report
起立を支える援助プログラムの確立-下腿周囲径に着目して-
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24593195
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永谷 幸子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90452200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 宏光 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20225535)
藤本 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00107947)
林 久恵 星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80444404)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 早期離床 / 起立性低血圧 / 近赤外線分光法 / 酸素化ヘモグロビン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、仰臥位で足関節運動を行った後、実際に体位変換を実施し、足関節運動の効果を検討した。 健康な成人と高齢者、計11名を対象に、3条件(能動的/受動的足関節運動および、コントロール)を比較した。参加者は仰臥位で能動的または受動的な足関節運動を1分間実施した。その後、端座位へ体位を変換した。体位変換はギャッチベッドを用い受動的に実施した。能動的/受動的運動に加えてコントロールとして足関節運動を行わない場合も検討した。これらの条件で脈拍数、血圧、前額部の酸素化ヘモグロビン(OxyHb)を測定した。 平均血圧は3条件すべてで、仰臥位から座位へ体位変換をした際に有意に上昇した。脈拍は同じくすべての条件で仰臥位と端座位の間で増加したが、有意な差は認められなかった。体位変換後の脈拍を3条件間で比較したところ、有意な差は認められなかった。体位変換後の平均血圧は、能動的運動が受動的運動よりも有意に高い値を示した。一方、能動的運動とコントロールの間に有意な差は認められなかった。 3条件の中で、能動的運動は、体位変換中から体位変換後にかけて、受動的およびコントロール(運動なし)よりもOxyHbを有意に増加させることが明らかになった。この体位変換中から後のOxyHbについて、受動的運動とコントロールの間に有意な差は認められなかった。 平成26年度の実験の結果から、能動的な足関節運動は、体位変換を行った際の初期のOxyHbの低下を緩和する効果を持ちうることが示唆された。
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Research Products
(2 results)