2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24593216
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
今井 宏美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (00369406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保坂 誠 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60096500)
榎本 麻里 聖徳大学, 看護学部, 教授 (80151992)
坂下 貴子 城西国際大学, 看護学部, 准教授 (50341871)
茂野 香おる 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (00208612)
大谷 真千子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (90152173)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 眼球運動 / 非言語情報 / コミュニケーション / 模擬患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、模擬演習場面や臨床の医療面接場面における模擬患者らの眼球運動の分析を行い、模擬患者らが捉えた非言語情報を可視化することで、医療面接時に重要とされる非言語情報のエビデンスの解明を目的としたものである。研究では、模擬患者に対して、看護師や看護学生との模擬演習や実際の歯科診療を実施し、その際の眼球運動データや医療者に対する印象等の口述データを収集した。これらのデータを分析した結果、 ①模擬患者ごとに医療者を注視する部位の頻度にはバラつきがあったが、注視部位の偏りには有意差が認められなかった。模擬患者らは口元と鼻・頬を注視することが多く、相手の発話時の言語を確認するとともに表情を中心とした非言語メッセージを注視していることが明らかになった。 ②従来は、既往研究に基づき、眼球運動が200msec以上停止した場合を「注視時間」としていたが、口述データの比較等から、有意な注視時間としては上限値も存在する可能性が示唆された。 ③実際に患者が医療職等に抱く印象について、歯科診療時等の口述データから分析したところ、患者が好ましいと捉えたカテゴリーには「柔らかい顔の表情」など注視点との一致が認められた。 以上の成果について、各研究年度において看護系学会において発表した。
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